ザ・プロフェッショナル

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  • ダイヤモンド社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784478375013

感想・レビュー・書評

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  • 大前流のビジネススキルを学べる一冊。インテレクチュアルなビジネスマンを目指す人は必読です。が、内容は30代後半以降向けのレベル(な感じ)なので、ちと難しいですね。

  • 大前節満載の本です。プロフェッショナルの心構えが余すことなく記述されています。
    顧客第一主義、好奇心と向上心、厳格な規律。これらを兼ね備えた人材がプロフェッショナルであると力説されています。

  • ● あなたが成長するかどうかなど、実のところ、顧客にすれば、どうでもよいことなのです。あなたにすれば、失敗は成長の糧でしょうが、顧客にすれば、たまったものではありません。

    ● たいていの人が「自分の限界を、自分で決めて」います。そのほとんどが、かなり手前に設定されています。なぜなら、いままでの経験と相談するからです。これは楽チンです。おそらく失敗しないで済むでしょうから、周囲から怒られることもなければ、バカにされることもありません。ですから、現実的で、賢い判断と言えなくもありません。しかし、私に言わせれば、小賢しい考えでしかなく、そのような人は「できるわけがない」と思ったとたん、すぐ諦めてしまう。これこそ「知的怠慢」なのです。

    ● 議論は交渉ではありません。交渉は利害を調整するコミュニケーションですが、議論は最善解を探すコミュニケーションです。会議の席で聞こえてくる不協和音の多くは、利害と利害が擦れ合って生じたものです。プロジェクト・チームや、クロス・ファンクショナル・チームがまず失敗するのは、論の対立ではなく、部門別の利害の対立にその原因があります。利害をいくらロジカルに説明したところで、チームが一つの方向にまとまるはずはありません。利害は議題になりえないのです。

    ● 肝心なのは、唯一最善解を求めるのではなく、「仮説→検証→結論→対策の実行」のプロセスにおいて、物事の実態に即した合理的分析結果を多面的にとらえるクセを身につけて、問題に対処することです。

  • プロフェッショナルとは―感情をコントロールし、理性でコントロールする人。専門性の高い知識とスキル、高い倫理性はもとより、例外なき顧客第一主義、あくなき好奇心と向上心、そして厳格な規律。これらを兼ね備えた人。
    既存の概念に疑問を持ち、先を見通す力。そしてそれに基づき実行する力。ロジカルシンキング。いかなる環境でも一定の結果を出す力等々が求められている。

  • 購入

  • スペシャリストとプロフェッショナルの違いについて初めて考えた
    大前氏の文章には自負の論が多く、自信の強さに疲労感を覚えたが、本を出版して個人の意見を世に主張したいと願う人というのは、このくらい自負できないとやっていけないのだろう
    彼が大学時代に読んで、論理的思考力を高めたという、「哲学書」をいくつか、今後読んでみたいと思う

    終始述べられていた21世紀の経済の在り方
    インタンジブルな世界で頭脳格闘をし、新しい経済を創造していくのにはやはり直感が必要になってくる
    この直感は磨くというよりも、もともとあるものを生かす方法を作り出していくことに重要性がおかれている
    と私は考える

    読書をするだけではなく、大前氏が中学から大学院まで欠かさなかったと述べていた日記づけの様に、アウトプットを出していかなくていけない
    古い考え方にはこだわらない
    「プロフェッショナルは感情をコントロールし、理性で行動する人です」
    他に予言するのを断固として嫌がるのであれば、自分で決めたことに忠実であり、持続性を確実に持たせればいいだけのこと
    先見の力を養い、意思へ投資することを厭わない
    変化を愉しみ、持ち前のしつこさは試行錯誤に費やせばいい
    構想力を養うために、数字的分析力を高め、規模を掴んでいく
    さらに、絞り込みや再構想も重要であるのだ
    議論する力を欧米人の様にたかめていき、日本人持ち前の賢さを生かしていく
    dis(否定)cuss(恨む)=恨みっこなし
    グローバルはもちろんだか、think local, act localというのも時には大事
    そして、右脳と左脳を刺激し合い、バランスのとれた脳みその構築をはかる。
    これは結果として、理論で片付けることのできない、矛盾ありきの実際の世の中で適応力としていきてくるはずなのだ

    今後の課題は多い
    知らないことも山ほどある
    これからも愉しみながら勉強を続ける

    そんな風に思わせてくれる本だった。

  • 言わずと知れた、大先生の一冊。第一章のプロとしての心構えは、身にしみるものがあります。

  • ハウツーはほぼ皆無。
    プロフェッショナルとはどういう人間かについての、筆者の考え。

    正直、求めるレベルが高い。ただ、自分のスキルを高めた上で、もう一度読み返したい。
    違う理解が得られそうである。

    ■参考にしたい
    ・「ハーバード・ビジネス・レビュー」くらい読みこなせないとまずい。さらに一歩踏み出して、ここに寄稿している識者たちに知的格闘を挑んでみてはどうでしょう。
    ・想定外のことが起こった時に、とっさに判断できるプロがいなければならない。
    ・部下の能力やスキルを見極め、その人の成長を考えた上で、ふさわしい権限の範囲を決める。そして、部下の現在の能力水準と、その権限に求められる能力水準とのギャップを把握し、そのギャップをみずから埋める覚悟を持って、権限を与える。
    ・もやは戦略論の前提となる要素、つまり顧客、市場、競合を固定的に定義することはできなくなった。前例のない現象を過去のフレームワークや知識に照らして解釈すること自体危うい。

    2009.01

  • ビジネス書。未来を先見できる唯一の人。この人の経験や考え方に触れることができて嬉しい。中学時代から大学院時代まで日記を欠かさず書き続けたことは、思考力を高めるトレーニングになっていたことや、カントの『純粋理性批判』などの多くの哲学書を読んでいたこと。そうした読後感と批判を毎日のように日記の仲で展開していたことを知ることができて良かった。真似しようと思う。

  • プロとは生涯自分の技能を磨かずにはおれない人とか。
    先見力とか構想力や論理とか、そうゆうのが大事ってね。自分の考えや構想をしつこいまで追い求めるが必要あればいつでもリセットできて、論理的に考え、論理的でないニュアンス的な部分にもきちんと対応できる人間。議論はお互いを理解し単なる二元論でなく、違った地点に到達するための手段。高いコミュニケーション能力が求められる。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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