- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479012177
作品紹介・あらすじ
「怒り・不安」「思い込み」「マンネリ」「エゴ」は、サッと潔く捨てられる。シンプルに生きる!クールで合理的なブッダの遠離。
感想・レビュー・書評
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仕事執着、栄光執着。過去の栄光に執着していると幸せになれない。
私は幸せでありますように
私の親しい人々が幸せでありますように
生きとし生けるものが幸せでありますように
私の嫌いな人も私を嫌っている人も、幸せでありますように詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
執着を捨てるととても楽に生きられそうだと思う。しかし難しそうだなあ。ちょっとずつ頑張ってみよう。
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私的には以前読んだ『執着しないこと』〔中経出版〕の流れを汲み。
何かと余計なものをため込みがちな日常を、少しずつでも楽に、幸せに過ごしてゆければ...との想いから、折に触れて拝読したくなるスマナサーラ長老の著書。
本書は、心を束縛し、怒りや不安や嫉妬を生んで、心を不自由する「執着」をどのように捨てていくかに焦点を当てた内容。
「執着」には以下の4つの種類があり、①→④に進むにつれ、捨て去るのが難しくなるとのこと。
①欲(五欲)への執着
②見解への執着
③儀式・儀礼への執着
④我論への執着
確かに、「①欲(五欲)への執着」については様々な場面で目にします。
物欲や食欲などに代表される、「もっと、もっと」という「渇愛」。
六根(五感+意)へ何らかの刺激が触れることによって「受」が起こり、それが渇愛につながるという、仏教的な構造理解。
この理解に基づき、何かの刺激が触れたら、ただそれを受け止め、そのまま放置する。
それによって渇愛へつながる連鎖を断ち切る。
たいへんシンプルながら、シンプルだからこそ奥深い。
そんな感じがします。
そして、「②見解への執着」。
我が身を振り返れば、この点、反省すべき点が多々あるように思います。
自分の意見・見解を正しいと思い込み、それに縛られ、意見・見解そのものを自分自身と同一視するこの執着。
意見を批判されると自分が否定されている気持ちになり、落ち込んだり、怒りを覚えたり...
また、歳を重ねるごとに、公私にわたりこの執着にとらわれているように思います。
本書に紹介されている「正しいネゴシエーション」などを通じ、少しずつでもこの執着を捨て去っていきたい。
そのほか、「③儀式・儀礼」「④我論への執着」についても、その考え方や捨て方について触れられています。
我論への執着については、あまりにも深すぎて、本書においてはその取っ掛かり、概要の説明といった感じになりますでしょうか?
今の私レベルでは③儀式・儀礼や④我論に関する執着と立ち向かうのはなかなかに難しそう。
まずは、①欲と②見解に関する執着あたりから。
執着の存在とその捨て方について、様々な考察と手段を紹介してくれる本書。
気づきや行動のきっかけを与えてくれたことが、私にとって大きな収穫となりました。
また、折に触れて再読したい一冊です。 -
「執着を捨てる」ということを意識した途端に、
捨てることへの執着が生まれてしまう。
ただ対象を観察し、あるがままに捨て置くことで、
結果的に執着が生まれない状態(=執着を捨てる)に近づくのだと思う。結局のところ日々の瞑想で地道なトレーニングをするしかない。 -
すべてをありのままに