耳袋秘帖 谷中黒猫殺人事件 (だいわ文庫) (だいわ文庫 I 56-5)

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479301172

感想・レビュー・書評

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  • 猫がいっぱいでる。特に黒猫。猫が好きな人もいれば、嫌いな人もいる。嫌いな人の言動に少し辟易される方もいられるだろうが、リアルな感じがよく感じる。
    終盤の押し込みや、定信様の強さ、なかなか面白い。

  • 「耳袋」には生き物が主人公の話が多い。2匹の化け猫、阿弥陀の念仏、ネズミの恩返し、箱の中の蝦蟇(がま)、竜になった蛇。の五話が掲載。

    今回の本の現場は「谷中」
    現在の谷中とリンクしつつ、坂のある風景が盛り込まれる。
    生き物が登場し、不思議で気味の悪い話に、根岸は坂巻、栗田の信頼できる二人に任せる。

    話の中に無頼だった根岸の青春時代の朋輩が次々と登場するのも、読みどころ。

  • 坂巻さんが振られる役に変わりましたね。

  • 10万両の宝探しは面白い。〈猫屋敷〉を舞台に、5話の連作となっている。

  • 耳袋秘帖シリーズ5巻、奇談集『耳袋』を書き記した赤鬼奉行根岸肥前が、江戸に起きる怪事件の謎を次々解き明かすお裁き帖、この巻は「猫」尽くし。美人姉妹が住む谷中の猫屋敷でに猫が増えすぎて、近隣から奉行所へ苦情が来た。姉妹の父親は、五年前に押し込み強盗で殺された海産物問屋のあるじであった。火付盗賊改方の長谷川平蔵(鬼平)が処理した押し込みの一件に、猫屋敷の事件は関係があるのか…。根岸の部下坂巻と姉妹との恋模様等盛りだくさんの内容。5/11読了

  • 耳袋秘帖に殺人事件シリーズと妖談シリーズがあるのも知らず、タイトルに「猫」が付いている!!と思っただけで購入、第5弾だとも知らずに読んだが、非常に面白かった。『妖談うしろ猫』もそうだったが、物言わぬ猫の猫の仕草の描写が実にいい。猫を一度でも飼った事のある人間には手に取るように解る描写力。
    お奉行の根岸肥前守もので、妖談はキャラの躍動感と、リーダーとそれぞれの持ち味がある二人の若者の職場における成長ものとしても読めるユーモア探偵ものの趣で、こちらの殺人事件ものはどこか江戸川乱歩っぽい。

  • 根岸奉行が猫騒動の裏を読み取り
    過去の大きな謎を解明
    このシリーズは大きな物語を暴く
    しっかりしたストリー性があるきがする

  • 最近、風野真知雄さんの本を読むことが多くなりました。本を読み終えた人の多くがレビューで書かれていますが、風野さんの絵描く江戸の街並みはとてもいきいきして人情っぽくて、とても親しみを感じる世界観を感じます。
    まだまだ読んでいない本が沢山あるので、せっせと読まないといけないですね。

  • 耳袋シリーズの第五冊目。男前の坂巻がやっぱり切ない思いをしていた。それなのに栗田が泣いちゃうという展開がとてもかわいかった。

  • 耳袋秘帖シリーズの第五弾

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著者プロフィール

かぜの・まちお
1951年生まれ。’93年「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞を受賞してデビュー。主な著書には『わるじい慈剣帖』(双葉文庫)、『姫は、三十一』(角川文庫)『大名やくざ』(幻冬舎時代小説文庫)、『占い同心 鬼堂民斎』(祥伝社文庫)などの文庫書下ろしシリーズのほか、単行本に『卜伝飄々』などがある。『妻は、くノ一』は市川染五郎の主演でテレビドラマ化され人気を博した。2015年、『耳袋秘帖』シリーズ(文春文庫)で第4回歴史時代作家クラブシリーズ賞を、『沙羅沙羅越え』(KADOKAWA)で第21回中山義秀文学賞を受賞した。「この時代小説がすごい! 2016年版」(宝島社)では文庫書下ろし部門作家別ランキング1位。絶大な実力と人気の時代小説家。本作は「潜入 味見方同心」シリーズの完結作。



「2023年 『潜入 味見方同心(六) 肉欲もりもり不精進料理』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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