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Amazon.co.jp ・本 (312ページ) / ISBN・EAN: 9784479308881
作品紹介・あらすじ
「すみれ屋で紙野君に本をおすすめされるのは、雨上がりにきれいな虹を見つけたくらいラッキーなことなんですよ」
すみれ屋の古書スペースを担当する紙野君が、まるで有能なソムリエのように選んで手渡す一冊は、不可解な出来事の真相や語られなかった秘密を解き明かし、気づかせてくれる──。
楽しいデートの後に辛辣なメールが届いたのはなぜ?
平和だったシェアハウスで起きた事件の意外な真相は?
思わず手に取りたくなる名著とオーナーのすみれが作る絶品メニューを味わえる大人気日常ミステリーシリーズ、待望の第三弾!
みんなの感想まとめ
日常の謎を解き明かすミステリーが魅力の作品で、シリーズの第三弾として、登場人物たちの成長や人間模様が丁寧に描かれています。特に、すみれさんと紙野君の関係が少しずつ進展する様子は、読者にほっこりとした感...
感想・レビュー・書評
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本で解き明かす日常の謎のミステリーですね。
「古書カフェすみれ」シリーズ三冊目です。
すみれさんはアラフォーに、紙野頁君は三十六才に、ほまりさんは二十八才になりました。成長物語でもあるのです。
連作短編の四話の物語。
今回は本の内容と謎解きに力が入っています。
すみれさん、紙野君、ほまりさんの三人で謎解きをするシーンもページを割いています。
そしてもちろん料理の蘊蓄もたっぷり楽しめます。
里見さんに限らず、作家の多くは読書好き、美味しい物が好きなようですね。謎解きにはそんな作家の一面も語ります!
人間模様の複雑な心理描写も滑らかな文章で、優しく紐解いていくのはさすがですね。
「一期一会のサプライズ」では、江戸前の寿司の見事な解説は、へ~と、思わず感嘆の声が口から飛び出しました。
「天狗と少女と玉子サンド」では、幼い少女の物言わぬ悩みを(子育ての経験もされているのかも)見事に浮かび上がらせています。
他の作品も謎解きの醍醐味をたっぷり楽しめます。
次回作も楽しみですね。特にすみれさんと紙野君の恋の行方が気になります。
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シリーズ3作目。相変わらず面白い。
紙野くんとすみれさんの仲が少しずつ、少しずつ進展してるのがほっこりする。
ただ、紙野くんの「この本買って下さい」で謎が分かった人がほぼ皆無。本を勧めることに意味がないんじゃないかと思ったり、思わなかったり。 -
『お話、お聞きしました』『この本を読んでいただければ、(略)不思議に思っていることの答えが見つかるかも知れません』
古書カフェ<すみれ屋>の古書スペース店長で名探偵の紙野君、お客さんたちの困り事や不思議な話を聞くとたちどころにその謎を解き明かす代わりにそのヒントになる本を差し出す。
婚活で良い感じのデートを終えたはずなのに辛辣なお断りメールを返されて困惑している男性には千野帽子『俳句いきなり入門』
グルメレポート番組のロケ本番で事前の打ち合わせと違うネタを出された謎には古川緑波『ロッパの悲食記』
娘の不可解な脅迫状に戸惑う母親には藤子・F・不二雄『ヒョンヒョロ』
シェアハウスのランチ会で起きた非常ベル事件にはカポーティ『銀の酒瓶』
今回は割とストレートなお勧め本だったように思える。が、やはり紙野の考察は一歩深い。
紙野の本を通してのなぞ解きという一見回りくどいやり方は、悩みを抱えた本人がその問題と向き合う時間、考える時間を与える意味があるということかとも思った。
本を読みながら相手の気持ちになってみる、相手の事情を考えてみること、すみれやほまり同様たとえ謎が解けなくても考えるということが大切ということだろうか。
これまではすみれが同じ本を買って、紙野に自分なりのなぞ解きを聞いてもらうというパターンだったのが、押しかけ弟子ほまりが入り、さらには紙野に弟子入り志願する女子大生・花音も…とどんどん同じ本を買う人間が増えている。
かつて自分のトラブルを解決してもらった常連客たちは紙野が本を出すと『おおっ』『この展開は…』と思わず興奮している。
古書の売り上げが増えるのは良いことだけれど、紙野本人は自分が名探偵だとは思っていないし、あくまでも古書店店主という立ち位置らしい。
第一作からどの程度の月日が流れたのかは分からないが、すみれと紙野の関係は相変わらず。
だが今回初めてご対面となった紙野の叔父によれば、紙野はすみれのことをベタ褒めらしいし好意を持っていることはバレバレのようだ。元来『女性に不器用』で『度胸がない』とのこで進まないのも仕方ない。
一方のすみれも今の紙野との『理想的な関係』を壊すのが怖いらしく、当分はこのままだろうか。読んでいるこちらも今どき結婚にこだわる必要もなし、互いがそれで良いなら良いじゃないかと見守っている。
一方で紙野はこれまでにも何組かのカップルのキューピッド役を務めていて、今回もそのうちの一組が結婚パーティをすみれ屋で行うこととなった。
ほまりの『それだけのすごい力を、なんで他人じゃなく自分のために使わないんでしょうね』という疑問も分からなくはないけれど。
※シリーズ作品一覧
全てレビュー投稿あり
①「古書カフェすみれ屋と本のソムリエ」
②「古書カフェすみれ屋と悩める書店員」
③ 本作 -
タイトルにも入っている「ランチ部事件」がいちばん面白かった。
紙野くんの叔父さんのキャラ、好きだなぁ♪
…が、謎とその謎解きがどんどん高度になっていき、読み解くのに頭を使い、すんなり「やられた~!」とか「おー!なるほど!そういうことかー!」とはなりづらい。
すみれさんと紙野くんのキャラクターが好きだし、二人の関係性が今後どうなっていくのかはとっても気になるシリーズだ。 -
絶品メニューと名著が味わえる日常ミステリーの第3弾。
深く追求しなければ、「こんな事もあった」だけで終わってしまいそうな出来事。
だけどそのままだとお互いが納得いかずに関係性も悪くなってしまう…という日常の謎に本を紹介し、読んでもらって解決する。
その古書担当の紙野君が紹介する本に凄さを感じる。
なぜ、その本⁇なのか…
今回4冊とも読んだことのない本なので内容がわからなかったことに関係するのかも…⁇と思ったが、
やはり最後まで完璧に予想はできなかった。
「シェアハウスのランチ部事件」は、アッパレとしかいいようがなかった。
この中で勧めていたカーポティ短篇集「銀の酒瓶」は読んでみたいと思った。
(アメリカの小さな田舎町のクリスマスの空気感が伝わる…。
自分がそこに居合わせたような臨場感…。)
この一冊で他の本の魅力も感じられるのが良い。
そして毎回、すみれさんの料理の美味しさが紙面からも伝わってくる…(食べに行きたい)
すみれさんと紙野君のジリジリする距離感。
ちょっとは、近づいたのかなぁ。
スルーしがちな続編シリーズを教えて頂き感謝です。
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5年ぶりの3巻目。2巻からだいぶ間が空いてしまいましたが、テイストは変わってない。すみれさんが紙野くんを意識し始めてるから、ちょっと恋の要素が濃くなってきてるかな。各話の謎はどれもよくできています。古書を通じて提示されるヒントもちょうどいい匙加減です。
次はもうちょっと早く出るとうれしいなぁ。 -
シリーズ3作目。
料理に関する詳しい描写と悩みを相談するとそれに対するヒントが隠された本を勧められる面白い設定。 -
今回も楽しく読むことができました。印象の問題ですが、お料理の場面がもっと欲しかったなぁと思いました。紙野くんをめぐる諸々も楽しみだし、次回作も楽しみです。
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わーい、すみれ屋さんの3巻!!
と前のめりで読む読む。
相変わらずお腹が空くし、紙野くんのおすすめ本は気になるし、どうしてわたしの住む街にすみれ屋さんがないのかと地団駄踏みたくなる。困った。
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大好きなシリーズ
日常的で平和な謎を本、しかも実在する本で解決するのがほんまにすごい
実際ここにでてくる本を買って読むのも楽しみ方の一つ!
普段読まないジャンルの本に興味を持つきっかけにもなる!! -
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カフェと書店。この組み合わせはいいな。古書店にはあまり言ったことがないけれど、ビブリアとかでも楽しそうだし、掘り出し物とかにであえそう。
天狗様のお話。必要な伝承。
ランチ部。シェアハウスの楽しそうな、ちょっとビビる一面が見られた。 -
今回も料理が美味しそうでたまらない。レシピ本も出して欲しい。珍しくお寿司屋さんの話はオチが分かってしまった。
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第三作目。みなさん書いておられるが、食事シーンというかメニューが今回も美味しそうで、お腹が空く様であった。毎回主人公と同じく謎解きに挑んでみるが、全然違うのが悔しい。それでも古書でも気になる本が増えるのは楽しい。
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日常の謎を古本で解く、というなかなかない設定のシリーズ。料理がめちゃめちゃうまそうで、こういう店近所に欲しい!と叫びたくなる。
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【美味しい小説】
あいも変わらずすみれさんの作る料理の描写が美味しそうー!ナスとナッツのパテも、スフレも、コンビーフサンドもとっても食べたい。
そして、古書カフェという設定が、ホントに本読みにたまらんです。
3冊目は表題の事件が1番面白いですね。
婚活のやつと天狗の手紙はなんとなく推理が追いつきました(笑)でも、紙野くんが結構深めによみきってますけど、そこまでのヒントあったか?ってなりますね。だんだん謎がややこしくなってきました。
その分、料理の紹介があまりないところもあるのが寂しい。すみれさんの朝ごはん描写とか、試作の描写も欲しいなぁ。最終的に2人がどうなるかも含め、もぅ少し続きが読みたい小説です。 -
料理と本が好きな人にオススメのミステリ/婚活で出会った女性のちぐはぐさと『俳句入門』/寿司の名店店主が語る一期一会/少女は天狗に誘拐される?/紙野くんに弟子入りした美女。すみれさんはやきもき/快適だったシェアハウスがギスギスしてきたのは?
■この巻の簡単なメモ
《一期一会っていうのは一方的なものじゃない。》p.103
《人を一番たくさん笑顔にしてきたサンドイッチは玉子サンドではないだろうか。》p.210
■この巻で出た本(ネタバレになりそうなものは未記入)
『俳句入門』千野帽子…NHK出版(おもしろそうなので読んでみたい)
『現代の俳句』平井照敏…講談社学術文庫
『ジョジョの奇妙な冒険』荒木飛呂彦
『食器と食パンとペン わたしの好きな短歌』安福望…キノブックス(おもしろそうなので読んでみたい)
『ロッパの悲食記』古川緑波
『ロシア美人』ナボコフ
『100万回生きたねこ』佐野洋子(ずっと読もうと思いつつ未読)
『'71日本SFベスト集成』筒井康隆・編(蔵書にあり)
『おうちでできるあのメニュー 純喫茶レシピ』
『カポーティ短篇集』ちくま文庫(カポーティはなんらかの短編集を読んでるけど「銀の酒瓶」が入ってたかは記憶なし)
■古書カフェすみれ屋に関する簡単な単語集
【青木楓/あおき・かえで】常連さん。中村司さんの恋人。プロの大道芸人として世界を飛び回っている。人生の意義はチャレンジすることだと言う。
【飯山伸子/いいやま・のぶこ】大泉さんとこの常連さん。五十代の主婦。夫の邦夫(くにお)さんは建設会社勤務。数年前から邦夫さんの母の富代(とみよ)さんと同居を始めたが富代さんは老人性のうつでコミュニケーションが取りにくくなってきた。
【五十嵐知穂/いがらし・ちほ】常連。薬剤師。三十代。
【大泉】すみれ屋がパンを仕入れているパン屋さん。
【紙野謙介】紙野くんにすべての本を譲って引退した古本屋を営んでいた叔父さん。
【紙野頁/かみの・よう】古書カフェすみれ屋の古書部の店長。長身、痩身、猫背、メガネ。最初の時点でたぶん31歳。独立採算制の古書部だが客がいないときはカフェ部を手伝っている。相手が必要とする本を薦め、さらにプラスα可能な本を薦めることも。縁側のあるアパートに住んでいる。大家さんが猫好きなので猫だけは飼ってもいいことになっている。
【キビ】紙野くんちの三毛猫。名前の由来は焚き火から。いつまでも飽きずにずっと眺めていられるから。
【古書カフェすみれ屋】カフェと古書店が合体した店。東京バンドワゴンみたいな感じやね。それぞれは独立採算制で古書部の本をカフェの客は無料で読むことができる。カフェ部の店長は玉川すみれで古書部の店長は紙野くん。
【堺/さかい】すみれと紙野が知り合った、カフェを併設した新刊書店の店員。紙野よりほっそりしている。
【宍戸明美/ししど・あけみ】常連客。紙永出版で雑誌『食卓賛歌』の編集長をしている。
【玉川すみれ】古書カフェすみれ屋のオーナー店主。最初の時点で36歳。自分で美味しいと思ったものを食べてもらいたいので手抜きができない。コストも手間もかかる。
【中村司/なかむら・つかさ】常連さん。実家は代々続く華道の家元。いつもは同いどしの恋人青木楓(あおき・かえで)さんといっしょに来店する。
【那須山】常連さん。テレビのカメラマン。宍戸さんの知り合い。ピザ好き。
【日向/ひゅうが】堺くんの後輩。ビジュアル優先のポップが評判となりルックスも人当たりもよく、いまやカリスマ書店員。前職は美容師だったが薬品へのアレルギーが出て続けることができなくなった。
【松下正重/まつした・まさしげ】五十嵐さんと交際することになった。
【御厨花音/みくりや・かのん】ランチタイムの常連さん。十九歳の美人。古本屋か探偵になりたいと思っていて、紙野くんに憧れ弟子入りした。
【三井夏葉】二十代後半に見える。シェアハウスで暮らしている。
【森緒ほまり/もりお・ほまり】前髪ぱっつんの個性的な女性。常連客となったのち弟子にしてほしいと言ってきた。すみれさんは一度は断ったが自分が紙野くんにけっこう負担をかけていることに気づきめでたく弟子入りできた。将来は子どもの本専門のブックカフェを開きたい。
【レシピ】レシピ本はレシピの紹介本ではあるのですが著者の思想の書でもあるように、個人的には思えます。 -
この小説に出てくる本を読みたくなる。
美味しそうな料理と、謎と、魅力的な本。
最高の組み合わせ。
早く続編出ないかな… -
設定や筋自体は好み
しかしながら、些かキャラクターが物語に動かされすぎている感が強い
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