- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479320562
感想・レビュー・書評
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女性を描いたり、女性が描いたりした
古今東西の絵画を集めた1冊。
ハンディで楽しかった。
本当はストレートに「絵」そのものを見て
好き嫌いで単純に受け取るのが
私の鑑賞の仕方なのですが
こうして逸話や背景を知ると
好きな絵はより好きになり
苦手な絵もちょっと見直すきっかけに。
欲を言えば、もっと日本の女性画も
加えて欲しかったかな。
ビジュアルだいわ文庫
他のラインナップも読みたくなってきた。 -
絵画の中で女性はどのように描かれてきたのか、モデルとなった女性はどんな人物だったのかを、時代ごとの色々な作家の作品で解説。また、男性画家に比べて圧倒的に少ない女性画家の作品の紹介も。
印刷が綺麗で、手のひらサイズでいろんな絵画をつまみ食いできました。
気になった作品:
『アダムとエヴァ』デューラー
この世で1番健康で美しい男女を描きました!という感じで。オリンピックに出てるようなアスリートみたい。バレーボールとかテニスの選手?体つきや筋肉の描き方も細やか。美しい。
『ユディトとその侍女』アルテミジア・ジェンティレスキ
17世紀のイタリアで活躍した女性画家がいたと言うことを初めて知りました。絵を習っていた画家から性暴力を受けるというひどい目に合っている。勝気な女性の描き方を見て、胸がすく。
『女占い師』ジョルジュ・ド・ラ・トゥール
盗みがテーマの、5人の人間の一瞬の思惑が交差する面白い絵。この時代に占いと盗みを結びつけた絵画が流行したのだとか。
『薔薇を持つマリーアントワネット』ヴィジェ=ルブラン
この女性画家は、モデルの特徴を捉えつつほどよく美化して描くのがうまいと言う理由で、肖像画家として活躍したのだとか。クライアントワークをやる上での仕事のスキルとして、そういうのが大事というのは、今の時代にも通じるな…
『ミューズたち』モーリス・ドニ
絵画を立体的なものの表現としてではなく、色彩や形態そのものの表現力を求めた作品。色合いもすごくいいな〜
『ふたりのフリーダ』フリーダ・カーロ
今、フェミニズムを意識しながらフリーダカーロの作品を見るのはすごく面白いと思う。
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これほどコンパクトに絵画の美術史が見れる本はなかなかないぞ!