子どもの頃から哲学者 ~世界一おもしろい、哲学を使った「絶望からの脱出」!
- 大和書房 (2016年5月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784479392712
感想・レビュー・書評
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人は、その多様性・異質性のゆえに、だれかを排除したり争い合ったりしてしまうことがある。
でもまた同時に、その多様性・異質性のゆえにこそ、お互いを必要とし認め合うことだってできるのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
躁鬱のひとってそうじゃないひとには
体験できないような世界で生きてらっしゃるんだな。
誤解を恐れずに言えば、私も味わってみたい。
生涯忘れられないような至福の瞬間を。。。
どんな世界なんだろうな、躁のときって。
スッゴイんだろうな?
私にとって、これまででいちばんわかりやすい哲学書だった。
多分10冊〜くらいしか読んでないけど、哲学書って。
理解しやすい。
教育関係の著作もおありだそうで、そっちも読んでみないと!
この本のタイトルは伊達じゃない。 -
著者の半生が面白くて、また表現も上手なのですらすら読めた。
躁鬱の人の心情を知ることもできた。
主要な哲学者の考えも分かりやすくまとめてくれている。
しかし著者も指摘するように分かったつもりになってはいけない。哲学を学び続ける必要があると思った。
印象に残ったのは以下。
・我々は世界のいっさいを自分の「欲望」に応じて見てしまっている(竹田青嗣の欲望論)。
・自分の価値を主張し、しかもなお、それが相手からも承認されて初めてちゃんとした価値と言えるのだと自覚すること(ヘーゲルの相互承認)。
・苦しみや絶望、不幸から抜け出すために、欲望と能力のギャップを次の方法で埋める。「能力を上げる」「欲望を下げる」「欲望を変える」(ルソー、苫野一徳)。 -
著者以外の人がどうかはしらないけど、
こういう人が哲学者になるんだなー
ということがわかる。
クレイジーな一冊だけど、なんだか読んでよかったと思わせる不思議な一冊。 -
筆者の方の小さい頃からの壮絶な(?)半生と、哲学を学びだしてからそれをいかに打破したかについて書かれている本です。個々のエピソードのインパクトがすごいだけに、それを解決した哲学の力について説得力があります。各哲学者の主張の説明もものすごくわかりやすかったです。
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著者の自伝に紐付いた、哲学入門書。
体験に基づいて、平易な言葉で話が進むので、エッセイっぽくカジュアルに哲学が知れる。 -
現代社会には哲学が必要だと感じる著者が、哲学のハードルを下げるために、自叙伝的な内容でその効用を教えてくれる本でした。
哲学の入門書としては少し物足りなさはありますが、生きづらさを感じてる人が手に取るにはちょうど良い軽さかと思います。 -
哲学というのはとっつきずらく、本を読んでも「はぁ?」って終わってしまうパターンだったが、この本は著者の体験をもとに哲学が織り交ぜられて語られるのでとても身近・わかりやすく哲学を知ることができた。
哲学アレルギーの人には良書