「考え方」の考え方 すぐれた企画は30秒で伝わる

著者 :
  • 大和書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479771289

感想・レビュー・書評

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  • 発想力とか、アイデア論とか、そんなんじゃなく。
    アイデアを生み出すことは、誰にでもできると言い切っている。
    ただし。
    やる気と情熱があれば、と。

    思いつくことが難しいのではなく、思いついたことを言語化し、行動を起こしているかの違いで、誰でも、ひとつくらい好きなことや夢中になれることがあるはずで、その分野では、誰でもアイデアマンになれるのだ。

  • アイディアの考え方を紹介している。
    ・はじめにゴールを見る。
    →すぐれたアイデアはゴールシーンから生まれる
    ・とりあえず書き始める
    →アイデアを考える上で最も大きな障壁は怠け心
    ・あの人ならどうする?
    →師匠ならどうするだろう。
    ・必ず正解がある
    →アイデアを考えている時に胸騒ぎをすれば正解は近い
    ・アイディアはある日突然ノックする
    →常にメモれる状態でいること
    ・制約はチャンス
    →人は制約の下で、知性という翼を羽ばたかせる
    ・立ち位置は関係ない
    →議事録は末端の人間が優位に立てるチャンス
    ・アイデアは夜作られる
    →一刻の猶予もないときほどすぐれたアイデアは降臨する
    ・機は熟す
    →あなたが降臨したアイデアも同時に何人にも降臨してる可能性が高い。だから一秒でも早く具現化した方がいい
    ・笑えること
    →すぐれたアイデアは笑える
    ・具体的である
    →ディテールの中にクリエイティブの神は宿る
    ・逆転の発想
    →すぐれたアイデアは逆転の発想から生まれる
    ・引き算の美学
    →引くことで何を見せたいかが浮き彫りになりプラスになる。
    ・積極的に模倣する
    →先人の模倣は恥ずべき行為でなく、無知こそ罪。ちゃんとリスペクトする
    ・ネーミングのコツ
    →最初の案は保留し、ベストプランの降臨を待とう。大事なのは語感。
    ・タイムリミットは30秒
    →シンプルで面倒臭くなくて子供でも理解できる。
    ・アイデアは美しい
    →見た目、思想、構造が美しい
    ・最後に勝つのはオリジナル
    →好きなことは得意分野になる。自分の得意分野に引き寄せる。

  • ホイチョイのブレーン。内容はめちゃめちゃ示唆に富む。かつ、読みやすい。考え方のノウハウ集。

  • すぐれた企画、アイデアを生みだすためのノウハウ・考え方。
    著者は才能ではないというけれど、視点、熱意、粘り、興味など、誰でもが何でもできるというものではないと分かる。
    シンプルさ、美しさ、面白さ、分かりやすさを備えた正解は必ずあり、突然訪れるそのアイデアを逃さないようにメモを積み重ねることが必要といわれてもすぐにできないのが凡人なんだよね。
    11-98

  • 考え方のノウハウについて学びたくてこの本を読みました。

    この本で学んだことは、
    ・企画に才能はいらない。アイディアを考えることには方法論がある。
    ・アイディアは既存の知識の組み合わせにすぎない。だから、知識が増えるほど組み合わせのパターンが増え、アイディアが生まれやすくなる。
    ・メモ魔になる。思いつきを1秒後にメモすることができるかどうかで結果が変わる。
    という点です。

    アイディアは才能による部分が大きいかと思っていましたが、ルーティン作業の繰り返しによっても生み出すことができることがわかりました。

  • 『企画に必要なのは、才能ではなくノウハウである』

    1.「とりあえず書き始める」
    哲学者カール・ヒルティーも夏目漱石も、とりあえず書き始めるを実践。企画書ということで構えない。推敲に時間と労力の9割を割く。

    2.「締め切りはクリエイティブの原動力」
    ウォルト・ディズニーが画家ライマンに、ディズニーランドの設計図を土曜の朝に依頼し、月曜の朝には投資家向けの企画書が完成していた。

    3.「誰か1人を思い浮かべて考える」
    現代広告の父デビッド・オグルビーのコトバ『広告の読み手をスタジアムに集まった群衆であるかのように扱ってはならない。人はあなたのコピーを読むときは個人個人。だから彼ら1人1人に手紙を書いていると考えること。1人の人間として、1人の人間に手紙を書く』

    4.「すぐれたアイディアは引き算から生まれる」
    黒澤監督は隙あらば自分の作品に「ハサミ」を入れたがる人。「スターバックスは、あえて禁煙にしたこと」「キティーちゃんは、あえて口を書かなかったこと」が成功の要因。

    5.「積極的に模倣する」
    『作者自身がネタ元を明かし、リスペクトの気持ちでプロットを模倣する。その上で舞台装置やストーリー、台詞を新たに構築することで、クリエイティブと呼ぶに値し、パクリとは異なる』(三谷幸喜)

    6.「ネーミングのコツ」
    ネーミングは急ぎすぎない。ネーミングは割と簡単に浮かびやすいので、初期に浮かんだもので満足してしまい、それ以上の妙案が浮かぶ可能性を自ら封じてしまう。だから、タイトルは浮かんでも一旦保留する。

  • アイデアには生み出し方があるという。読めば納得。やっぱり多くのインプットは必要なのね。そしてやっぱり指南役の本は面白い。

  • へー!って感じの小話は満載だったけど、すぐに何か力になるとか役立つ系じゃない。
    軽い読書にはおすすめ。

    著者が今までどんな企画を作ってきたかとか、有名作品、有名テレビ番組の裏話なんかがコラム調にまとめられてます。

  • 18/148

  • おりにつけ、何度も読み返したい本。ページをめくるだけで楽しい。

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著者プロフィール

メディアプランナー。代表・草場滋。1995年「ソニー・アート・アーティスト・オーディション」入賞。1998年「フジテレビ・バラエティプランナー大賞」グランプリ。2001年より20年間、月刊誌「日経エンタテインメント!」(日経BP)にて『テレビ証券』を連載。2016年よりウェブサイト・チェリーにて『指南役のTVコンシェルジュ』を連載。ホイチョイ・プロダクションズのブレーンも務める。代表作にテレビ番組『逃走中』(フジテレビ)の企画原案、ドラマ『東京007』(フジテレビ)の脚本、映画『バブルへGO!』(馬場康夫監督)の原作協力など。著書に『タイムウォーカー~時間旅行代理店』(ダイヤモンド社)、『キミがこの本を買ったワケ』(扶桑社)、『空気のトリセツ』(ポプラ社)、『「考え方」の考え方』『テレビは余命7年』(大和書房)、『幻の1940年計画』(アスペクト)、『「朝ドラ」一人勝ちの法則』(光文社新書)など。

「2022年 『黄金の6年間 1978-1983 ~素晴らしきエンタメ青春時代~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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