あと伸びする子はこんな家で育つ

  • 大和書房
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本棚登録 : 229
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479784371

感想・レビュー・書評

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  • 「あと伸び」っていい言葉ですね。
    私は乳幼児期の子育てを疎かにしてしまった自覚しかなく、これから小学校へ入学してどう挽回できるだろうか……と思い悩んでいたので、本書を読んですごく希望が持てました。これからの習慣と工夫で、子供はまだまだぐんと伸びる。

    p26 安心できる空間で子どもが好きなことに没頭している時間は「意味のない時間」=「だらだらしている時間」と捉えられがちですが、あとからグングン伸びてくる子に共通しているのは、没頭している時の集中力の高さと維持できる時間の長さなのです。

    p87 事実、本当に伸びる子たちというのは、仮に70点を取ったとしたら丸がついている70点はどうでもよくて、「この30点、なんで間違っちゃったんだろう⁉︎」と、ミスの分析やわからなかった問題がわかるようになることに、わくわくしているような子たちです。

    p88 なぜ伸びる子たちはこのマインドでいられるのかというと、幼児期に①好奇心から生まれる違和感に対して素直に行動し、②よく観察する力を伸ばし、③夢中になる経験をたくさんし、④思う存分やりつくした満足感を知っているからと言えるでしょう。

  • 安心できる家庭環境があれば、子供は育つ。
    能動的な集中力をつけさせる。パズル、将棋など。

  • 花まる学習会の経営者による本。
    塾や習い事の選び方、家庭学習のしかたなど、参考になる部分が沢山あった。今後も、迷ったらまた読み返そうと思う。

  • 家は子どもにとっての安心できる場所(灯台)であるべき、みたいなお話は良かった。教育虐待しがちな家庭には「あと伸び」みたいなキャッチーなアプローチが有効なのかもしれない。それが子どもの幸せ、子どもを守ることにつながるのかも。
    言っていることに大きな異論はないけど、結局、「優秀でなければならない」という圧があって、しんどい(「優秀とは何か」も気になるけど、割愛)。「優秀」でなくても幸せに生きていける社会が良い。
    あと、全体的に母親が子育ての中心を担うという価値観のもとに書かれているので、違和感。そういう自分自身の価値観に無批判で、アップデートしていこうという気もないのか。それで他人の(子どもの)教育を語るのかぁ…という残念な気持ちになってしまった。
    伸び伸びしているようで、息苦しい。子どもが幸せなら良いけど…という感じ。

  • 花丸学習会の関西ブロック長である相澤さんが、こどもがあとで伸びるために環境づくりや家庭での習慣、親として家でできることをまとめた本。
    読んで、小さいころの家庭での環境、習慣がのちの成績に直結するということを改めて感じた。
    幼稚園や小学校の環境ももちろん大事だが、家庭が崩れていると成績も伸びないし、人として成長できない。
    日ごろから気を付けているつもりだが、家庭環境の整備、日ごろ投げかける言葉や態度に注意していこうと改めて思った。
    この本に書かれていることは、マインド面よりもスキル面の話が多いので、どんな家庭でもすぐに実践できることが多いし、家庭に取り入れやすい。
    また、取り入れた後の効果なども説得力がある。
    ぜひ、子育てに悩んでいる人、子育てをこれから始めようとしている人に読んで、取り入れていってほしいなと思った。
    子供の将来のために、どれだけ勉強してもしすぎるということはないので、家庭に取り入れやすいこの本はどんな家庭にでもバイブルとなる1冊だと思う。

    以下、やろうと思ったことを羅列する
    ・ファミリーライブラリー、絵本の面収納
    ・ホワイトボードの設置
    ・おもちゃの量の見直し
    ・家庭菜園
    ・お手伝いを任せる
    ・出かけるときは事前にどこにでかけるか伝える
    ・子供の話をしっかり聞く

  • 読んでいて取り入れたいことがたくさんあった。
    子どもが安心できる、家族がくつろげる空間が大事。

  • 先取り学習よりも、子供の興味のある事をやらせた方が良い。
    子供は集中力をつけて、興味のある事から派生して様々な事を学んでいく。
    特別な事をしなくても少しの親の工夫で子供は伸びる。

  • あと伸びする子は集中力がある
    先取りと焦っても意味ない
    夢中になってることを見守る
    良質な集中力は、刺激が少ないものに対して能動的にのめり込める
    工作、お絵かき、迷路、おりがみ、ブロック、パズル、将棋、囲碁、ボードゲーム、読書、図鑑、観察、外遊び

    ・家庭環境
    ・遊べる場所
    ・ホワイトボード
    ・絵や写真
    ・すぐに調べられる
    ・宿題は当たり前
    ・お風呂とトイレ
    ・主体的な学び
    ・平日も休日もリズム壊さない
    ・家庭菜園
    ・手伝い
    ・収納のしつけも
    ・子供の夢中を大事に
    ・子供の話を聞く
    ・不自由な体験
    ・変化を受け入れる

  • ●家をリラックスして安心できる場所にしてあげる
    ●表紙の見える本棚におすすめ本や季節の本を並べ定期的に入れ替える
    ●遊びに没頭できるスペースをつくる
    ●ホワイトボードを設置する
    ●子供の絵や写真を飾る
    ●すぐに調べ物ができるようにする
    ●得意、不得意を仕分けしない
    ●テレビは録画で見て見終わったら消す
    ●5年生になったら子供扱いしない
    ●お出かけは当日を迎えるまでの時間を大事にする
    ●習い事はやりたいと思う気持ちが一時的なものでないか見極めて始めさせる
    ●家庭の方針で習いごとをさせる場合は親の本音を伝える
    ●教育方針は自分の経験ではなく今自分の子供に適しているかを基準にする

  • 「遠くまで光を届ける灯台のような家」この言葉が一番響いた。子供に毎日毎日、口うるさく言っていたらそんな風には思ってくれない。内容をちょっと忘れる頃、1ヶ月に1度は読み直したい1冊。

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著者プロフィール

高濱正伸(たかはま まさのぶ):
花まる学習会代表。1959年、熊本生まれ。東京大学農学部・同大学院修了。
学生時代から予備校等で受験生を指導する中、学力の伸び悩み・人間関係での挫折と引きこもり傾向などの諸問題が、幼児期・児童期の環境と体験に基づいていると確信。1993年、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、小学校低学年向けの学習教室「花まる学習会」を設立(現在は年中〜中学生)。2015年より、佐賀県武雄市で官民一体型学校を開始。著書多数。

「2022年 『マンガとクイズでまるごと覚える!47都道府県地理カード』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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