短時間で「完全集中」するメソッド

著者 :
  • 大和書房
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感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784479795414

感想・レビュー・書評

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  • 感想
    集中力は筋肉。急に使おうとしても空回りする。日頃から鍛え研ぎ澄ます必要がある。さらに環境を整えれば120%のパフォーマンスを叩き出せる。

  • 集中するための方法まとめ本。
    集中力の出し惜しみは結局何も進まない。投入する時はがつっといかないと。

  • 復職後の意識付けに斜め読み。

  • いずれも実践的な方法が満載でこれなら「できそう」と思える内容です。この手の本では「そんな方法現実的ではない」というネタのオンパレードになっているものも見受けられますが、本作はそのようなことはなく、心理学ジャーナリストとしての著者の力量が存分に発揮されたものとなっており、「やってみよう」という気にさせる一冊です。

  • 簡単なことしかない

  • 結論から言うと、人間にとって、集中するというのは、不自然な行為です。
    人類の歴史を見れば、集中しない方が、進化する上で、有効に作用していた。

    また、集中しても、飽きるのが、自然なことだとわかる。
    一つのことに集中すれば、いつ外部の敵や獲物から襲われるかわからないからです。
    動物が唯一集中する時は、獲物を借る時です。

    その短時間以外は、集中など、危なっかしくしてはいけないことなのだろう。
    その意味で、現代は、危なっかしい輩が減った分、不自然な行為である集中をしやすくなった。

    こういう人間の本能がわかると、集中できない自分を、責めることはしなくなる。
    しかし、人間は、どんどん、集中する必要に迫られている。
    集中し、社会、集団、個人なりの利益を考えなくてはいけなくなっている。

    集中することは、社会が発展する上で、不可欠なものだったんだろう。
    集中すれば、するほど、人は、莫大なエネルギーを使うことを忘れてはいけない。
    発展した社会であればあるほど、精神疾患が増えるのは、
    集中というものが、人間にとって、あらためて、不自然な行為であると証明しているように思う。
    よって、私たちは、より一層、集中しないということも、考えなくてはいけないだろう。

    集中できる条件というのは、一概には定義できない。
    TPOにも、変わるだろうし、その時の体調にも、大きく左右される。

    また、むりやり集中すると、ストレスが発生する。
    それを、コントロールできればいいが、非常に難しい。
    この著作は、集中する上で、いろんなテクニックを網羅している。
    その知見は、著者の専門の実験心理学からだが、
    簡単に実行できるものばかりだと思う。

    何で、集中しなくてはいけないのか、その答えは人それぞれだ。
    仕事の生産性を高めたいとか、成績を上げたかったり、
    集中することに、満足を覚える人がいるかもしれない。
    そういう人が、この本を読めばある程度、参考にはなるかもしれない。

    ただ、人間にとって、集中することは不自然で、
    それを無理やり行うことは、やはり、悪い意味で体のバランスを崩すことにつながると思う。
    ほどほどがいい。集中したら、休憩を入れるのはあたり前だし、その当たり前なことを、
    わかっていない人の方が多い。
    集中力を非常に要することだったら、
    余計、休むこと、集中しないことを実行する必要があるだろう。

  • パラパラっとめくって見た時に、自分でも思い当たる節があることが、数多くあったので読んでみた。
    タイトルの通り、集中するためのメソッドが、全5章、45項目あげられている。
    気軽に読めて、自分にあったものを取り入れれば、実際に集中力を高めることができそうである。
    第0章では、思い込みをすてて、集中できる、自分でコントロールできる、という「自分を変えるマインドセット」について書かれている。マインドフルネスやポモドーロ・テクニックなど定番のメソッドにも触れられているが、著者自らの経験から、さらにハードルを下げて取り組みやすいメソッドになっている。
    特に気が散りやすい私には、第3章 環境を整理する「消す」メソッド が役にたった。「見えなくする化」「すぐに調べない」「通知をすべて消す」など、さっそく実行。
    何気なく手にとったのだが、自分には非常に役立った。

  • ゼロ章を読んでいる間は精神論と感じてまぁそんなものかと思ったが、途中からとても実践的なものに変わってきて、自分も実践しているものがちょくちょくあって、良い感じだった。
    最終章は無理やり足した感じがある…

  • 集中できないと思わない。集中すると決める。1分から始める。深呼吸1分。目をつぶる1分→これが続かない。自分の心から発されている声なら止めることができる→というが、止められないというか止まらない。異常なんだろうか。
    集中したいことについて、どうして今それをしなければいけないか、それをしないとどんなまずいことになるか、最初にやることは何か、最終目的はどこにあるかの4点を書き出し目立つところに掲示する。
    時間を制限する。うまくやれたら音楽や視覚で成功したことを知らせる。失敗しても責めない。いつやめても構わないようにする。自分がうまくできると思うように誘導する。
    心配を記録する。杞憂と心配の頻度割合がわかる。
    普段は少しでも進めることに注意するが外で仕事するときはやり切る。外では集中しても人に注意されない環境でやる。時間を区切り延長しない。
    難しいことはリラックスしてやったほうが良い、簡単なことは緊張してやったほうが良い。
    コントロールできる部分に着目する。集中する日を選ぶ。それ以外はあまり見ない。

  • どうすれば作業に集中できるのか、またその集中を妨げているものは何なのかが明確になります。

    とても説明がわかりやすく、またイラストも良いのですんなり内容が頭に入ってきます。

    それにしてどんな作業をするにしても結局は自分の「意思」のコントロールができないとダメなんだよね~。

    インターネットやスマホというのは人間の集中力を拡散させる道具ですが、使い方を間違えなければ集中を生み出す道具にもなりますね。

  •  詳細なレビューはこちらです↓
    http://maemuki-blog.com/?p=10091

  • とても良い本だった。
    未来の自分に期待しない/自分の声に邪魔されない/裏切ることが習慣になっていないか/自分に向けて宣言する/集中に邪魔な雑念はすべてメモ/すぐに調べない…など、いくつかやってみたら集中できたので、これからも心がけていきたい。

  • 「実はみんな集中したくなくて仕方ない」

    集中している状態に自分のスイッチを切り替えるメソッドの本。締め切りを設定するとか、やること以外は見えなくするとか、おそらく多くの人が実感としてわかっていることが書いてある。ただし、これを当たり前にできるくらい習慣にすることが難しい。本書は、書いてある方法を一回実行すれば良いというものではなく、要は集中状態への切り替えを自分でコントロールできるレベルまで意識を高めていきなさいという本だと思う。本書の中に、◯◯することを決める、◯◯は決定済みにする、などという言い回しが多用されていることからもわかるように、自分の気持ちの持ち用が大切。一読したら、後は集中できないときにこの本の見出しを見て意識を高めることを思い出す、そういう用途に使える本だと思う。
    「事前に自分が決めた行動を裏切ることが習慣になっている」ことが問題というのは、本当にそのとおりで耳が痛い。

  • 集中する事をテーマに、どのようにすれば「集中」出来るかを、著者の体験も踏まえて書かれている一冊です。読んですぐに効果が発揮できるものでもないと思いますが、どれか一つくらいは当てはまる物があるかもしれません。ただ、読んで大きく変化出来る訳ではなく、結局の所は本人の自覚次第と言う事を気づかせてくれるのではないかと感じました。

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著者プロフィール

●佐々木正悟(ささき しょうご)
心理学ジャーナリスト。専門は認知心理学。1973年北海道旭川市生まれ。1997年獨協大学卒業後、ドコモサービスで派遣社員として働く。2001年アヴィラ大学心理学科に留学。2005年に帰国。
幼稚園のころから大人の叱責に神経質すぎるところがあり、かくべつ厳しい家庭で育ったわけでもないのに母親の顔色をよくうかがっていた。
成人後も上司や先輩社員などの些細な指摘に耐えられず、組織で働くことを拒否して、心理学を勉強するために渡米する。
帰国後も対人関係への苦手意識から在宅での仕事に中心とし、人前で失敗しないための「ライフハック」を追求し、それを題材とした文章発信で生計を立てる。

「2021年 『つい顔色をうかがってしまう私を手放す方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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