中華帝国のジレンマ: 礼的思想と法的秩序 (筑摩選書 129)

著者 :
  • 筑摩書房
3.33
  • (0)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 21
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480016355

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「中国を相手にする企業・政府は、彼らの無法で無礼な振る舞いにたびたび困惑させられる。(中略)われわれは中国人の言動をどう理解すればよいのか。(中略)その過程を追い、中華思想の根本原理を問い直す」
    表紙裏のこの共感する説明(中国留学時も感じた)を読んで図書館から借りた。
    「交差する礼的秩序と法的秩序」のなか、中国における法治の限界とわれわれ日本人が感じる違和感のわけを理解した。

  • 中国古来の礼と法の考え方を、様々な儒家の言葉を用いて解説し、日本人が感じる中国への思想の違和感を考察したものである。違和感の部分を詳細に、というよりは先人の礼への姿勢を多く分析することに重きを置いている。(その分析こそが一番違和感を知るために筆者が大切であると考えているのであろう)中国思想入門書のような気の持ちようで読むと良いだろう。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

京都大学人文科学研究所 教授
中国法制史

「2008年 『東アジアの死刑』 で使われていた紹介文から引用しています。」

冨谷至の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
トーマス・セドラ...
高橋源一郎
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×