東京エレジー (ちくま文庫 あ 9-2)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480023308

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  • 田舎から大学を機に上京してきた身からすると、東京は本当に多種多様な人がいて想像を逸脱した出来事が常にそこらじゅうで起こっている場所。
    都会とはそういうものだと知った。
    多感な時期は田舎で伸び伸びと生きてきたからこそ、都会で過ごしていたらと思うと少し怖い。
    そんな東京の危うさがふんわりと感じられる本だった。

  • あがた森魚の赤色エレジーが好きだ。あの暗い雰囲気が好きだ。そして、ガロも好きだ。自分の時代より少し上の世代のものが好きだ。独特の暗さの中で若い自分にもがく感じがいい。ひと世代早くに生まれたら、自分は時代とぴったりだったのではないかとおもうことがある。
    そんなわけで、水丸さんのその時代の漫画を、文学館の水丸展で見つけた。イラストレーターとしてのシンプルな水丸タッチも大好きだが、暗さを抱えたエレジーもまた好きだ。

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著者プロフィール

安西水丸 あんざい・みずまる(1942-2014)

東京生まれ。イラストレーター。
日本大学芸術学部卒業後、電通、ADAC(ニューヨークのデザインスタジオ)、平凡社でアートディレクターを務める。
1981年、フリーのイラストレーターに。
以降、広告、雑誌の表紙や挿絵、書籍の装画などで活躍のかたわら、小説、エッセイ、漫画、絵本なども数多く手掛け、今なお高い人気を博している。朝日広告賞、毎日広告賞、日本グラフィック展年間作家優秀賞、キネマ旬報読者賞など受賞多数。2005年には東京イラストレーターズ・ソサエティの理事長を務める。
自著に小説『アマリリス』、エッセイ『たびたびの旅』、絵本『がたん ごとん がたん ごとん』『クッキーのおべんとうやさん』、漫画『青の時代』『完全版 普通の人』など多数。
作品集として、これまでの作品や活動を初めて網羅的に収集した『イラストレーター 安西水丸』、一人のイラストレーターが何を感じ、どのように過ごしてきたのか、珠玉の絵に言葉を添えた『一本の水平線』がある。

「2022年 『安西水丸 カレンダー 2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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