ルー・サロメ愛と生涯 (ちくま文庫 ヘ 5-1)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (490ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480024886

作品紹介・あらすじ

ニーチェ、リルケ、フロイトを魅了し、その仕事に大きな影響を与えた女性ルー・サロメ。彼女の周囲には常にスキャンダルの噂がつきまとったが、決してひるむことはなかった。それよりも、聡明な男性と交際することに歓びを見出し、また多くの男たちが彼女の理知と人柄にひきつけられた。本書は、美しく知的で、自分に忠実に生きようとした女性ルー・サロメの生涯を伝える詳細な伝記である。

感想・レビュー・書評

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  • “精神”分析に興味のある方には、得るものが多くあります。
    著者ペータースはもちろん、「序文」のアナイス・ニン、解説者の富島氏の文章にも、その道への造詣の深さがはっきりと読み取れ、ルーの波乱に満ちた人生の上部だけをすくい上げたものではなく、その‟意味”にきちんと光を当てた、厚みのある内容となっています。
    女性の自己実現の一モデルとしても、学びと勇気を与えられる、貴重な資料です。

  • 一般的には悪女として認識されているルー・サロメだが、著者H.F.ペータースが愛情をもって書き上げた評伝。
    ニーチェ、リルケ、フロイトとのエピソードはもちろん、ロシアで過ごした少女時代に体験したギロートとの逸話も魅力的だった。
    この世に生を受けるのが早すぎたために、自己探求の欲求が追いつかなかったのではと思わされた。
    このような生き方ができないだけに、何度も大切に読み直したい1冊である。

  • \105

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