完結・英文法の謎を解く (ちくま新書 171)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480057716

感想・レビュー・書評

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  • 驚くほどにエゴイスティックだが、知識量は半端ない。しかし、知識人には分類されない著者。なぜなら、誇るべき英文法と言語学の知識の活用方法が全くもって見当違いだからだ。日本の中高英語教師が彼ほどの明確な英文法知識を有していないことを侮蔑し、また現行の教授法が流布したきっかけを血眼になって追求して何の意味があるのか?英文法の解析ではこんなにも理路整然と思慮深いのに、なぜ教育界のことには短絡的で浅慮なのか?この人の主張する超英文法偏重型教育法が果たして今の子どもにどれほど理解されようか?そして、授業数という概念がすっぽりと抜け落ちている。あまりにもマニアックなことを本にしたことに気付いていない。あなたは文法マニアなのですよ、と誰か教えてあげて欲しい。マニアとは熱狂者のことであり、概して他人には理解されないものである。だからこそ教育界という大舞台にまで言及したのは大間違い。こんなマニアックな情報、あなた達は知らないでしょう?という程度の知識のひけらかしならまだ許せるが、それを押し売りするほど、教育界に詳しいのか?二足の草鞋を履こうとしても、片方は鼻緒が切れてまっせ。しかし、個人的にはこういう暴論、大好き。

  • [ 内容 ]
    英文法はなんといっても基本語の理解が大切だ。
    冠詞と定冠詞をはじめ、可算名詞と不可算名詞、助動詞の使い方、数量表現の基本、仮定法や第五文型論の簡明な復習にいたるまで、熱意ある読者の質問や要望に応えて、英文法の土台となる基本のエッセンスをさらにわかりやすく徹底講義。
    好評の前著『英文法の謎を解く』『続・英文法の謎を解く』に続く、「副島英文法」シリーズ3部作の待望の完結編。

    [ 目次 ]
    第1章 「人、人間」を表すoneとa person
    第2章 冠詞a theと複数形の‐sの問題はやっぱり奥が深い
    第3章 基本語のAll→Many→Some→Noをシステムとして理解する―数量表現の基本
    第4章 I am a Japanese.「私は日本人です」は間違い英文らしい
    第5章 ここで煙草をすってもいいですか
    第6章 mind論―mindは心ではない頭の中の思考力のことである
    第7章 「これを英語でなんと言うの」―What’s the English for this?
    第8章 第五文型論再説
    第9章 人間の感情・判断を表す動詞

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    [ 参考となる書評 ]

  • 細かいところで「なるほどな」っては思えるし間違いに気付かされるけど、これを読んで英文法力が身につくかというと話は別です。結構独善的で、「そんなのもっと前から言われてるだろ」ってことまで新発見のように言うし偉そうだから、文章の書き方で大きく好みの差がでる本ですね。

  • 本シリーズ(計3冊)は通読すべき。

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著者プロフィール

副島隆彦(そえじま たかひこ)
評論家。副島国家戦略研究所(SNSI)主宰。1953年、福岡県生まれ。早稲田大学法学部卒業。外資系銀行員、予備校講師、常葉学園大学教授等を歴任。主著『世界覇権国アメリカを動かす政治家と知識人たち』(講談社+α文庫)、『決定版 属国 日本論』(PHP研究所)ほか著書多数。

「2023年 『大恐慌と戦争に備えて 個人資産の半分を外国に逃がす準備を!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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