創造経営の戦略 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480061553

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  • 序章 創造経営のフレームワーク
    第1章 創造経済の時代
    創造的産業のインパクト
    創造経済の本質

    第2章 知識イノベーション
    アイデア・エコノミーの明暗
    イノベーション組織の条件
    組織イノベーションと競争力
    アート・エコノミーの役割

    第3章 客観価値から主観価値へ
    価値はどこにあるのか
    顧客が求める質的価値
    製造業の第三の道

    第4章 「生産の知」としてのデザイン
    知識資産をカタチにするデザイン
    生産プロセスをデザインする
    デザインの方法論

    第5章 「経験」をデザインする
    経験価値の発見
    経験デザインの考え方
    経験デザインの方法

    第6章 知の工房としてのワークプレイス
    ワークプレイスとは何か
    ワークプレイス戦略の実際
    ワークプレイスのデザイン

    第7章 「知」を導くリーダーシップ
    自己選択起点のリーダーシップ
    状況型リーダーシップの3つの特性
    コーチングが組織の知を活性化する

  • 2010.11 紺野さんの専門領域を良く理解することができた。

  • 読んでいて驚きが少ない。「知識」という言葉で成功事例を説明する創造性のない文章が続き、分かりきったことを冗長に説明されて辟易してしまう。

    いかに創造するか、という点において示唆がほぼないのは非常に残念。

    洗練された内容ではなく、飾り気は多いが中身は薄い。

  • 創造パラダイム(Creative Paradigm)を提唱している本。それは、企業にあてはめていくアイディアや知識を組織的にかつ効果的に生み出し、商品化していくプロセスのこと。
    <p>
    バブル期の工業化時代よりデザインは資源として捉えられ、アイデンティティの構築要素としてCIやVIによるブランド戦略が盛んだった。しかし、今日ではブランドのコモディティ化が進み、差別化要因としては成立せず、モノを売るのではなく知識を売る知的創造が重視されるようになった。知的創造化時代の到来である。
    <p>
    デザインは直接環境に関わり、真理を実存化しようとする実践の知の方法論であり、デザインの根本にあるモノ作りの過程における問題解決やコミュニケーションは、知識イノベーションを実現する企業として求められているものではないだろうか。デザイン的思考法こそが、知的生産だ。

  • 本書は、知識が競争力の源泉となる今日社会において、知識創出のプロセスを早く回すための方策や心構えを説く本である。

    本書の評価は非常に難しい。私の中の書評委員会では、意見が真っ二つに分かれており、見解の一致は得られなさそうである。本書は、扱う題材の今日性も手伝って、非常に興味深い内容を含んでいた。自分の中に新たな視座を導入できたことは、大いなる収穫である。しかし一方で、随所に散見される横文字の多用が、結果として可読性を大きく損なっている点も見逃せない。その唯一にして最大の欠点のせいで、内容の理解が随分と阻害された。その辺を加味すると、結局☆3つかな。☆5つと☆1つの重ね合わせです。

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著者プロフィール

紺野 登(コンノ ノボル)
多摩大学大学院教授
1954年東京都生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。博報堂などを経て、現在、多摩大学大学院教授、慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授、エコシスラボ株式会社代表。博士(経営情報学)。イノベーション経営を加速支援する一般社団法人Japan Innovation NetworkのChairperson理事、Future Center Alliance Japan代表理事、日建設計顧問などを兼務。約30年前からデザインと経営の融合を研究、知識生態学の視点からリーダー教育、組織変革、知識創造の場のデザインにかかわる。主な著書に、『イノベーション全書』『ビジネスのためのデザイン思考』(ともに東洋経済新報社)、『幸せな小国オランダの智慧』(PHP新書)、野中郁次郎氏との共著に、『知力経営』(日本経済新聞社、FT最優秀マネジメント・ブック賞)、『知識創造の方法論』『知識創造経営のプリンシプル』(ともに東洋経済新報社)、『構想力の方法論』(日経BP社)などがある。

「2021年 『失敗の殿堂』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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