- Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480062864
感想・レビュー・書評
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先日読んだ「疫病と世界史」が
あまりに大著だったので、副読本として読んでみた。
ハンセン病、黒死病と、歴史に大きな影響を与えた伝染病ごとに、
病気としての特徴や、歴史への影響が書かれていて、
分かりやすかった。
ただ、最後の鳥インフルエンザはちょっと専門的すぎて脱落。
まだ「歴史」になっていないので、
興味が薄いのかも。
目的としていた「副読本」にはならなかったが、
これはこれで面白かった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2021年7月期展示本です。
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https://opac.tenri-u.ac.jp/opac/opac_details/?bibid=BB00220197 -
新書文庫
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感染症の世界史における影響について綴った一冊。
長らく差別と戦ってきたハンセン病、かつて黒死病と呼ばれたペストに始まり、元来はアメリカの風土病でしかなかったのにあっという間に世界中に広まった梅毒、そして現代でも脅威とされてる結核、インフルエンザについて語っている。
古代より人の往来あるところに感染症あり、そして感染症が決して過去の遺物ではなく、現在でも脅威であることがよく分かった。 -
ヨーロッパは暗く、貧しかったということが、明確に分かる。免疫学・感染症の研究者が書くものとしては、西洋の信仰とペストとの関係、梅毒の芸術家から、日本の文学者と結核などと、話題は多岐にわたり、歴史を見据える視点も安定している。著者の知的謙虚さが安定した記述を支えているものと思いたい。後半は結局新型インフルエンザ対策に長文を費やしているが、結局得体のしれないものなので飛ばしても構わない。それ抜きでも読み応えはある。
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世界史でおなじみの有名人も、梅毒におかされていた。内容は興味深いけど、『感染症が世界史に与えた影響』みたいなタイトルの割には、ただただ『感染症の歴史』の本だったなぁと。インフルエンザ、怖いです。
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感染症は人類史上切っても切れない災厄ですが、これを古代から近世にかけて、その時代時代で代表されるような感染症と歴史上の出来事を絡ませ解りやすく解説されています。
たとえば聖書とハンセン病。
黒死病と、その時代の市民の不衛生極まりない生活と宗教の関係。
梅毒とルネッサンスなどなど。
ゆっくり読もうと思っていたのに、どんどん進めてしまいました。文句なく面白いです。ただ第6章あたりから突然読者を置き去りにしてアツく語り始め…、前半部とのあまりのギャップに居心地が悪くなりました。なので最終的に☆3つです。 -
[ 内容 ]
微小な細菌やウイルスなどの病原体が、そのときの政治や社会に与えた影響について、私たちの認識はどこかあやふやである。
たとえば中世ヨーロッパに壊滅的な打撃を与えたペストについても、なぜ始まり、どのように終わったかについて、はっきりした結論が得られているわけではない。
では、人類はその見えない恐怖にどう対処して来たのだろうか。
そして、目の前の最大の脅威=新型インフルエンザとは何か。
ハンセン病、ペスト、梅毒、結核、スペインかぜなど、人類史を大きく動かした感染症の歴史から、新型インフルエンザの脅威とその対策を考える。
[ 目次 ]
第1章 聖書に描かれた感染症
第2章 「黒死病」はくり返す?
第3章 ルネッサンスが梅毒を生んだ
第4章 公衆衛生の誕生
第5章 産業革命と結核
第6章 新型インフルエンザの脅威
第7章 二一世紀の疾病
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
これは面白い!!とってもお勧めです。
世界史の新たな面。普通に勉強しただけではわからない事実。
感染症が世界史を大きく動かした、
たくさんの事例が載っています。
私こういう本大好き。