「私」はいつ生まれるか (ちくま新書 597)

著者 :
  • 筑摩書房
3.08
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本棚登録 : 39
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (187ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063014

作品紹介・あらすじ

自分とは何か。誰もが一度はそんな思いにとらわれる。私たちは物心ついたときから、自分を「私」と認識し、「それは私のもの」と所有を主張する。自己意識とは、一体いつ、どのようにつくられるのだろうか。相手の心がわかる心=「心の理論」「メンタライジング」などを手掛かりにして、他者やモノとの関係性によって生じ、ダイナミックに変化する。「自己」の姿を、認知科学・発達心理学の知見をもとに探求。ニホンザルやチンパンジー、さらにヒトの子どもを対象に、系統発生的・個体発生的な自己の起源を探り、根源的なテーマに挑戦する。

感想・レビュー・書評

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  • 自己というものについて、それなりの数の本を読んできてはいるものの、本書は基本のところがわかりやすく説明されていてよかった。ページ数も多くなく、さっと読めてしまうもののもともと深い問いなので読み応えはある。

  • [ 内容 ]
    自分とは何か。
    誰もが一度はそんな思いにとらわれる。
    私たちは物心ついたときから、自分を「私」と認識し、「それは私のもの」と所有を主張する。
    自己意識とは、一体いつ、どのようにつくられるのだろうか。
    相手の心がわかる心=「心の理論」「メンタライジング」などを手掛かりにして、他者やモノとの関係性によって生じ、ダイナミックに変化する。
    「自己」の姿を、認知科学・発達心理学の知見をもとに探求。
    ニホンザルやチンパンジー、さらにヒトの子どもを対象に、系統発生的・個体発生的な自己の起源を探り、根源的なテーマに挑戦する。

    [ 目次 ]
    第1章 「私」という認識
    第2章 「私」の発達
    第3章 「私」の進化
    第4章 他者の心と出会う「私」―メンタライジングの発達
    第5章 他者の心がわかる「私」―心の理論の進化
    第6章 ロボットに宿る「私」

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 多様な認知実験を、わかりやすくかつ著者の正直なツッコミを交えて解説してあるところが面白い。

  • 随分前に購入しましたが、ようやく読み終わりました。

    ロボット工学との繋がりが上手く理解出来なかった。
    メンタライジングの理論を理解すれば、より理解が深まるのだと思う。

    発達理論を振り返る一冊としても良かった。

  • 久々に新書なんて読みました。苦手なんだけれど、なんとなく手に取って読みました。でも面白かったんだ。何が面白いって、とにかく知っている話が多くて、ある意味痛いんだけれど、それでも知っている研究者たちの知らなかった素顔(?)みたいなのを若干垣間みる事が出来て。そういう文体によって、他の説明もわかりやすいもんだから、珍しくさくさくと読む事が出来ました。

  • サル学のあたりは完全に資料関係なく趣味で読んでたわけですがね。鏡で自己認識とかそのへんはここが元ネタ。

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著者プロフィール

同志社大学専任フェロー教授・赤ちゃん学研究センター長

「2023年 『比べてわかる心の発達』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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