自由に生きるとはどういうことか: 戦後日本社会論 (ちくま新書 689)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480063939

感想・レビュー・書評

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  • おもしろいというかよく調べてるなという感じ。数年かけてできあがった本だし、尾崎もオウムもフューチャーしててありがたい。

  • [ 内容 ]
    敗戦により、まったく不自由から解放された日本。
    しかし、人びとの間にはいまだに「閉塞感」が蔓延している。
    では、いったい日本人は、「自由」という言葉にどんな理想を託してきたのか。
    「自由に生きる」ことは、いかにして可能なのだろうか。
    敗戦直後のエロス繚乱、あしたのジョー、尾崎豊、エヴァンゲリオン、そして格差社会…私たちの鮮烈な時代経験を素材に、本書では「生き方」の問題を考え抜く。
    かくも「生きづらい」社会のなかで自由を求めつづける術を問う、清新な「自由論」。

    [ 目次 ]
    第1章 連合国軍に学べ―敗戦直後の自由論
    第2章 ロビンソン・クルーソーに学べ―一九四〇‐六〇年代の自由論
    第3章 真っ白な灰に燃え尽きろ―一九六〇年代後半の自由論
    第4章 この支配から卒業せよ―一九七〇‐八〇年代の自由論
    第5章 ぼくはぼくを好きになれそうだ―一九九〇年代の自由論
    第6章 最高のトレッキングシューズを買え―二一世紀の自由論

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    [ 参考となる書評 ]

  • 読みやすく、アツい例えがおおく面白いだけで無くとても本質的な良書。

  • 時代と共に変わる、人間の生き方に対して分析した良書。学生運動の社会状況からどのような、人間が求められていたのか(本音の上で)そして尾崎豊や、オウム真理教・エバンゲリオンなどの話から、各それぞれの時代背景と照らし合わせて、生きていく上で当時の人間はどのようにして苦しんでいたのか、というのが垣間見れました。
    まだ、2月ですが現時点での読書ベスト3に入りますね。

著者プロフィール

橋本 努(はしもと・つとむ):1967年、東京都に生まれる。横浜国立大学経済学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科課程単位取得退学。博士(学術)。現在、北海道大学大学院経済学研究科教授。シノドス国際社会動向研究所所長。専攻は社会経済学、社会哲学。主な著書に、『自由原理――来るべき福祉国家の理念』(岩波書店)、『解読 ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』『経済倫理=あなたは、なに主義?』(ともに、講談社選書メチエ)、『自由の論法 ポパー・ミーゼス・ハイエク』(創文社)、『帝国の条件 自由を育む秩序の原理』(弘文堂)、『自由に生きるとはどういうことか 戦後日本社会論』『学問の技法』(ともに、ちくま新書)、『消費ミニマリズムの倫理と脱資本主義の精神』(筑摩選書)など多数。

「2024年 『「人生の地図」のつくり方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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