自由に生きるとはどういうことか: 戦後日本社会論 (ちくま新書 689)
- 筑摩書房 (2007年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480063939
感想・レビュー・書評
-
おもしろいというかよく調べてるなという感じ。数年かけてできあがった本だし、尾崎もオウムもフューチャーしててありがたい。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
[ 内容 ]
敗戦により、まったく不自由から解放された日本。
しかし、人びとの間にはいまだに「閉塞感」が蔓延している。
では、いったい日本人は、「自由」という言葉にどんな理想を託してきたのか。
「自由に生きる」ことは、いかにして可能なのだろうか。
敗戦直後のエロス繚乱、あしたのジョー、尾崎豊、エヴァンゲリオン、そして格差社会…私たちの鮮烈な時代経験を素材に、本書では「生き方」の問題を考え抜く。
かくも「生きづらい」社会のなかで自由を求めつづける術を問う、清新な「自由論」。
[ 目次 ]
第1章 連合国軍に学べ―敗戦直後の自由論
第2章 ロビンソン・クルーソーに学べ―一九四〇‐六〇年代の自由論
第3章 真っ白な灰に燃え尽きろ―一九六〇年代後半の自由論
第4章 この支配から卒業せよ―一九七〇‐八〇年代の自由論
第5章 ぼくはぼくを好きになれそうだ―一九九〇年代の自由論
第6章 最高のトレッキングシューズを買え―二一世紀の自由論
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
読みやすく、アツい例えがおおく面白いだけで無くとても本質的な良書。
-
時代と共に変わる、人間の生き方に対して分析した良書。学生運動の社会状況からどのような、人間が求められていたのか(本音の上で)そして尾崎豊や、オウム真理教・エバンゲリオンなどの話から、各それぞれの時代背景と照らし合わせて、生きていく上で当時の人間はどのようにして苦しんでいたのか、というのが垣間見れました。
まだ、2月ですが現時点での読書ベスト3に入りますね。