医療再生は可能か (ちくま新書 717)

著者 :
  • 筑摩書房
3.38
  • (1)
  • (6)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 46
感想 : 8
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480064226

作品紹介・あらすじ

いまや瀕死にあえぐ日本の医療制度。少子・高齢化で膨らむ医療費を抑制しようと制度改革を繰り出す政府、薄利多売の過重労働から病院を逃げ出す医師たち、必要な医療が受けられず難民化する患者、払えなくなった保険料を放棄する国民。日本の医療システムを救う道はあるのだろうか。本書では、現実と乖離してしまったシステムの問題点を整理、もっと効率よく質の高い医療を実現するにはどうしたらいいのか、主に「医療費」の側面から提言する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • [ 内容 ]
    いまや瀕死にあえぐ日本の医療制度。
    少子・高齢化で膨らむ医療費を抑制しようと制度改革を繰り出す政府、薄利多売の過重労働から病院を逃げ出す医師たち、必要な医療が受けられず難民化する患者、払えなくなった保険料を放棄する国民。
    日本の医療システムを救う道はあるのだろうか。
    本書では、現実と乖離してしまったシステムの問題点を整理、もっと効率よく質の高い医療を実現するにはどうしたらいいのか、主に「医療費」の側面から提言する。

    [ 目次 ]
    第1部 誰も幸せにならない医療システム(医師不足のからくり;努力する者が報われない日本の診療報酬;国は一体何をしているのか;医療格差の現状と課題;患者が日本の病院を見捨てる日)
    第2部 健全な医療財政のための提言(公的医療保険でどこまで面倒を見るのか;後期高齢者医療制度に必要な三つのヒント;まだまだ医療費は削減できる!?;医療の「見える化」をめざして)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • コスト面から見た医療問題のデータがいっぱいです。それぞれに素人でもわかりやすい解説をつけてあるところは見事。医療の「見える化」を推進するアプローチはごもっともだと思います。閉鎖的な関係性の下ではカイゼンは起こりえませんので。

  • 挫折気味

  • 医療崩壊について詳しく説明してくれている著書。一番印象に残った点は、‘努力する者が報われない日本の診療報酬’のところ。病院勤務の医師は長時間労働を強いられかつ高い技術を持っていることを常とされているにも関わらず、それに見合った報酬がもらえないと書かれている。報酬は、治療を点数化しその数で決まるらしい。数を稼げと言わんばかりの制度を作った厚生省に疑問を感じる。医療に利益を求めてはいけない。だからこそ国の政策を切に望む。

  • 不可能とは言わないけど、どうだろう。どうしてことここまで至ってしまったのか。

  • 東京都杉並区河北総合病院 ER特区 財源確保 材料費の内外価格差を是正、浮いた分を技術量にまわす アメリカ 医師の年収 専門医>プライマリケア 日本は逆 電子カルテ導入 保険者にとっては医療費削減というインセンティブあり 心不全の診断マーカ B型ナトリウム利尿ペプチド NT-proBNP 心エコーの代わりとなる 医療の見える化を推進 インターネットは広告規制の対象外

  • 2008/5
    地域の医療現場がどんどん崩壊している。何が原因でこれが引き起こされているのか、丁寧に解説を加えたあと、現場の再生案を提言している。

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

東京医科歯科大学大学院医療経済学分野教授
1959年生まれ。一橋大学商学部卒業。1987年にシカゴ大学経営大学院でMBA取得。(株)ハーフ・センチュリー・モア企画室長等を経て、国立医療・病院管理研究所(現「国立保健医療科学院」)及び国立社会保障・人口問題研究所主任研究官、日本福祉大学経済学部教授の他、日医総研主席研究員、経済産業研究所ファカルティ・フェロー、スタンフォード大学客員研究員、内閣府規制改革推進会議「医療・介護ワーキンググループ」専門委員などを兼務、2000年より現職。主な研究テーマは医療経済、医療政策、医療・介護経営。主な社会活動として一般社団法人日本介護福祉経営人材教育協会理事や一般財団法人リプレット基金事業財団理事長を兼務。近著に『コロナ後の医療経済と日本』『見える風景が変わるか? 2040年の薬局』(薬事日報社)、『地域包括ケアシステムの成功の鍵』(日本都市センター)、『“見える化”医療経済学入門』(医歯薬出版)など。

「2022年 『国民の介護白書2022年度版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

川渕孝一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×