- Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480065308
感想・レビュー・書評
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マーケティングの基本がわかりやすく書いてある本。実例も多く載っており、今の一流企業がどのようにして、物を売っているのかがよく理解できた。
難しい言葉も出てくるが、各部でまとめがあり、比較的わかりやすかったので、おすすめの本である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
情報のデータベース化による有効活用や市場細分化、ターゲティング、ポジショニング、ブランドポートフォリオ、価値創造等々マーケティングを学んだことのある人に取ってはよく耳にするようなことが書かれている。
それを実際の事例を通してコンパクトにまとめておりとてもわかりやすい内容になっていると思う。 -
トリガーワード:過剰品質、市場志向、生活志向、モノの定義、ターゲット、ポジショニング、ブランドの拡張、顧客、チャネル管理、コミュニケーション
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企業の、顧客との接点をどうデザインするかについて、市場と組織に注目して説明。
マーケティングの本って色々あるけれど、市場ー組織の軸、計画ーマネジメントの軸の4つで定義して整理するという手法は初めて見た。
その軸の切り方って正しいの??という気もするけれど、
1.ターゲティングやポジショニングに焦点をあてた市場の計画(これをマーケティングって説明してる本が多いかな)
2.組織の計画~戦略にあわせた組織体制づくり
3.市場のマネジメント、これ、ちょっとわかりにくいけれど内容的にはブランド戦略やプロセス営業みたいなことだった
4.組織のマネジメント、これも計画とどう違う?って思うけれど、情報リテラシー、ナレッジマネジメント系の話?
いずれも実際のケースを当てはめながら説明していて個々の内容としてはわかりやすかったけれど、4軸でまとまった感はないけどなーという感想。俯瞰図が描きにくかった。
ただ、マーケティングのケーススタディっておなじみの企業が取りあげらる事が多いけれど、今回の本は初めて読んだケースが結構あったのでそれが勉強になった。ファブリーズのブランド拡張や、おーいお茶の飲料化率、ポジショニングからのターゲティングの例など。
2010年初版の本なので、SNSなどソーシャルメディア系の話が出てくるのかな?と思ったけれどそっち系の話は一切なし。
どちらかというと古典的なマーケティングの本という気がしたけれど、顧客・市場という企業側からはマネジメントできないところにどうやってアプローチしていくか、その方法は変わっても本質のところは変わらない気がした。という意味で、今でも十分活用できる本だと思う。
一番ぴんと来たのはあとがきに書かれている著者の言葉で、マーケティングというのは創造的適応だという言葉。創造と適応って一見矛盾しているんだけど、マーケティングの本質はまさにそのまま。みずからの状況を創り出しつつ、その状況に適応していくこと。
相手のいう事を言われたとおりにやる、これは創造的でない適応。
相手の心を思慮することなく何かをする、これは創造的であったとしても適応的ではない。
相手が言葉に出せなかった要望を探り、それに応えていくこと、それが創造的適応であって、マーケティングというのはこういう動きなんだということ。
うーん、なるほど。
思うに、こういうの日本人得意なんじゃないですかねえ。
マーケティングってもともとアメリカから来てるけど、ちまちました心配りというか空気を読むというか、特性を活かして何か出来たりする気もするのですがどうでしょうか。 -
マーケティングとは関係のない仕事をしているが、参考になる。どんな仕事をしていても、状況としてマーケティングの考え方が必要になる。よくまとまっていて勉強になる。創造的適応を意識したい。
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わかりやすっ!
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王道マーケティングを学ぶなら、この1冊で十分。
コンパクトに非常によくまとまっている。
後は、現実の世界に触れるのみ。実践、実践、実践! -
2010.09 独特のマーケティングに対するアプローチがユニークでおもしろい。
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まず大方のマーケティング本と同様に、本書で扱われているのは、ビールやシャンプーといった一般消費財である。登場する事例もそんなに目新しい訳ではない。ネットマーケティングの話などオマケ程度も語られていない。企業全体でマーケティングをマネジメントすべきという考え方も何度も聞いた…。
ケチをつければいくらでもつけられるが、そこを割り引いても「マーケティングとは何か」を考える際に、頭の整理と"地ならし"に役立つエッセンスが詰まった本だった。
特に、これまでさんざんマーケティングの勉強をしたり実践してきて、それなりに”揉まれてきた”人には、あらためて「学ぶ」にはちょうど良いコンパクトさかもしれない。逆に初心者の人や、知識・ノウハウを求める傾向の人にとっては、本書は向いていないと思う。
個人的に再認識したのは、ブランド・エクイティの話と、伊藤園のポジショニングから入った話。そして「創造的適応」というキーワード。