倭人伝を読みなおす (ちくま新書 859)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065582

感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    古代史の一級資料「倭人伝」。
    邪馬台国や卑弥呼への興味から言及されることの多い文章だが、それだけの関心で読むのは、あまりにもったいない。
    正確な読みと想像力で見えてくるのは、対馬、奴国、狗奴国、投馬国…などの活気ある国々。
    開けた都市、文字の使用、機敏な外交。
    さらには、魏や帯方郡などの思惑と情勢。
    在りし日の倭の姿を生き生きとよみがえらせて、読者を古代のロマンと学問の楽しみに誘う。

    [ 目次 ]
    第1章 倭人伝を読むにさいして
    第2章 東アジアの中での倭人伝
    第3章 対馬国と一支国
    第4章 玄界灘に臨んだ国々
    第5章 狗奴国・投馬国・邪馬台国
    第6章 張政の役割と卑弥呼の死
    第7章 北部九州からヤマトへ

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • ますだで飲んでいると森夫妻が来られて、冷酒を美味しそうに飲んでいました。あとがきにもあるとおり「ぼくの疑問はどうして宗像とみられる土地が倭人伝にでていないのかである」というのは同感です。
    本書は「西日本新聞」の連載を加筆修正したもので38回ぶんですね。そこここに先人の見識をとどめ、戦友でもあったのでしょう故人の業績を称えています。「倭人伝原文」を初めて読みましたが、区切りがないのでむずかしいですね。

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著者プロフィール

考古学者。1928年大阪市生まれ、2013年没。同志社大学大学院文学研究科修士課程修了、元同志社大学名誉教授。旧制中学時代から橿原考古学研究所に出入りし、考古学と古代史の接点である古代学を専門とする。「地方の時代」や「古代ブーム」の推進者的存在で、学界最後の重鎮として知られた。2012年第22回南方熊楠賞を受賞。『日本神話の考古学』(朝日文庫)、『倭人伝を読みなおす』(ちくま新書)など著書多数。

「2022年 『敗者の古代史 「反逆者」から読みなおす』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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