東大生の論理― 「理性」をめぐる教室

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480065827

感想・レビュー・書評

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  • 東大の授業風景がわかった。奥が深くて面白そう。内容としては、東大生の…というよりは、他でも同じような思考をする人はいるだろうし、東大生の論理という訳ではなかった。

  • .@ShoichiroT氏著。東大での講義を通してわかりやすくゲーム理論について知ることが出来、同時に東大生の振る舞いを垣間見ることが出来る。

    さすがの東大生は、頭がいいなあと思う。
    それだけに、個人の能力と全体の結果は負の相関があるんじゃないかとと思えてならない(合成の誤謬?)。

    東大生のように個人の能力でモノを言わせてきた人種においては、
    自分の能力を高く評価し、全体よりも個人を大切にするのか、
    結束・統率力が問われる問題に対して正解がわかっていても、
    出すことが困難なのかと。

    もしこれが弱点になるのなら、東大に対するコンプレックスは和らぐかな。

    ところで、大学にこういう素晴らしい講師がいることを知っていれば、それだけでその大学に行く気になるんだけどなあ。

  • 論理学の教授が東大で講師をすることになり、その際の東大生とのやりとりから感じた東大生の考え方等について書いてある本。論理学に関する難しい話が出てこないで比較的簡単に読める本かと思う。

  • 東大生が論理学の基礎講座を聞いたときの反応
    普通の反応もあるが、レベルの高いレポートを提出する生徒がいる東大の特性

  • 理性の限界が面白かったのでついでに。

    東大生の、という枕詞はいらないかな。特段の新規性はなかった。(内容は面白い)
    峠を読んだ後だったので論理と倫理って表現が、継之助を思い出させた。

  • 非常に面白い。やはり東大というところは素晴らしく、興味深いところだと思う。

  • サブタイトルに「「理性」をめぐる教室」とあるので、野矢茂樹の名著『無限論の教室』(講談社現代新書)のような、分かりやすい論理学の入門書を想像して手に取ったのですが、論理学の中身についてはほとんど触れられていません。東京大学で理系の学生に向けて記号論理学の授業をおこなった著者が、授業を通じて触れることになった東大生の生態について語ったエッセイというべき内容です。

    入学して1・2年目の学生たちが、与えられた題材から自分で考えを進め学んでいくことに感心させられました。

  • 面白い。ただ東大生というワードで扱ってはいるが、内容は理性の限界などと同様の論理学。

  • 高橋先生が東大の理系クラスで1期分「論理学」の講義を行った経験を元に新書を・・・って、よく分からんコンセプトなんですが、社会的ジレンマを模したゲームに東大生が挑戦というくだり(東大生が敗れる)がおもしろかった。

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著者プロフィール

國學院大學教授。1959年生まれ。ミシガン大学大学院哲学研究科修了。専門は論理学、科学哲学。著書は『理性の限界』『知性の限界』『感性の限界』『フォン・ノイマンの哲学』『ゲーデルの哲学』『20世紀論争史』『自己分析論』『反オカルト論』『愛の論理学』『東大生の論理』『小林秀雄の哲学』『哲学ディベート』『ノイマン・ゲーデル・チューリング』『科学哲学のすすめ』など、多数。

「2022年 『実践・哲学ディベート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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