脳は、なぜあなたをだますのか: 知覚心理学入門 (ちくま新書 1202)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 204
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480069092

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  • 今あなたがこの本を手に取る。その行動は本当にあなたの意志によるものなのでしょうか。人は日々様々な刺激により,無意識のうちに影響を受け続けています。脳にだまされることを自覚すれば,逆に脳をだまして操ることも可能かもしれない!

  • <目次>
    はじめに
    第1章  脳の中の工場見学
    第2章  本当に自分の意思で行動しているのか
    第3章  人間は合理的にふるまう動物なのか
    第4章  だまされないために、心のからくりを知る

    <内容>
    私は『おどろきの心理学』に次いでの読破。知覚心理学を専門とする心理学者の本。身近な例をたくさん載せて、大変わかりやすい。また、今読んでいる前野隆司さんの本と同じ内容が出て来る(人は自分の意思を持つ前に行動が始まっているなど)。今心理学の世界では、それが常識なのだなと思う一方、「サブリミナル効果」の件が書いてあるが、必ずしも効果がないわけではないらしい。「単純接触効果」という形で、効果を示すらしい。心理学は進化が速く、なかなか面白い!

  • 知覚心理学は非常に興味がある分野。

    この分野を深めていくほどに「人間には自由意思はない」という結論にたどり着く人が多いにも非常に興味深い。

    行動経済学や脳科学などの話もふんだんで、要は私が好きなテーマばかりです。

    面白かったのでもっともっとこのテーマで本を書いて欲しいですね。

  • 心理学のトピックで興味を引くような内容を、取り上げた本です。著者の専門は知覚心理学のようで、その内容も含まれますが、内容は多岐にわたっています。知覚心理学のベクションという「実際には静止しているが、視覚情報によって身体の移動感覚が引き起こされる錯覚」の部分以外はどこかほかの本で読んだことがある内容でした。ベクションの起こり方を操作する心理学的実験の部分は興味深いですが、一般には細かくて興味を引きにくいのではないでしょうか?面白おかしく書くのではなく、なるべく実験手法にも触れてもらおうという姿勢は好ましく思いました。

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著者プロフィール

九州大学大学院芸術工学研究院准教授。心理学博士。オーストラリア、ウーロンゴン大学客員研究員、東京大学Intelligent Modelling Laboratory特任研究員を経て、現職。著書に『おどろきの心理学 人生を成功に導く「無意識を整える」技術』『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。心理学的決定論』(共に光文社新書)

「2022年 『漫画 人間とは何か?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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