脳は、なぜあなたをだますのか: 知覚心理学入門 (ちくま新書 1202)
- 筑摩書房 (2016年8月4日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480069092
感想・レビュー・書評
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今あなたがこの本を手に取る。その行動は本当にあなたの意志によるものなのでしょうか。人は日々様々な刺激により,無意識のうちに影響を受け続けています。脳にだまされることを自覚すれば,逆に脳をだまして操ることも可能かもしれない!
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<目次>
はじめに
第1章 脳の中の工場見学
第2章 本当に自分の意思で行動しているのか
第3章 人間は合理的にふるまう動物なのか
第4章 だまされないために、心のからくりを知る
<内容>
私は『おどろきの心理学』に次いでの読破。知覚心理学を専門とする心理学者の本。身近な例をたくさん載せて、大変わかりやすい。また、今読んでいる前野隆司さんの本と同じ内容が出て来る(人は自分の意思を持つ前に行動が始まっているなど)。今心理学の世界では、それが常識なのだなと思う一方、「サブリミナル効果」の件が書いてあるが、必ずしも効果がないわけではないらしい。「単純接触効果」という形で、効果を示すらしい。心理学は進化が速く、なかなか面白い! -
知覚心理学は非常に興味がある分野。
この分野を深めていくほどに「人間には自由意思はない」という結論にたどり着く人が多いにも非常に興味深い。
行動経済学や脳科学などの話もふんだんで、要は私が好きなテーマばかりです。
面白かったのでもっともっとこのテーマで本を書いて欲しいですね。