超速読力 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 49
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480072313

作品紹介・あらすじ

「瞬読力」とは、本や書類を見た瞬間に内容を理解し、コメントを言えるという新しい力。本質をつかむためには必須の能力なのだ。日本人なら誰でも鍛えられる。

感想・レビュー・書評

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  • ぬぁぁ
    楽し!!
    読書本は定期的に読むと【もっと読みたい欲】が増進されますね

    小説などじっくり読みたいですが
    専門書、書類、実用書など時間制限つけて読むのが自分は好きで、要点を文面から採取して内容を思い込みの無いように【考察したり】【理解したり】色々な楽しみ方をします

    日常生活で一瞬で見なくてはいけないのは
    道路の標識など…
    意識するだけで
    秒で理解できるようにもなります

    自分の勤務先は、本を読まないゲームか、ギャンブルしかしない奴らのあつまり

    書類の見落とし当たり前
    スケジュール書かれたホワイトボードも見落とし
    毎日仕事が終わる1時間ほど前に【あれ?この無いようさっきまで書いてなかったですよね?】と毎回ほざく…

    読む習慣は
    絶対に必要ですよね

  • ・「超速読力」とは資料や本をパッと見た瞬間に、内容を理解し。コメントを言える力。

    ・小説などを楽しむ読書のために使う力ではなく、資料・ネットを読むときや、新書・実用書など情報を得るため、または古典としておさえておきたい読書のときに使う力。

    ・さらに読んだものにコメントが言える。
    コメントが言える、という点が「超速読力」のポイント。
    ひと晩のうちに10冊読破しなければならない事態。大量の情報をざーっと流し込んで、それに対してコメントが言える能力が必要→「超速読力」
    「超速読力」は誰でも簡単にすぐ身について、上達も速い。

    本を速く読む必要のない方は読まなくていい本だと思います。仕事や学業でどうしても速く読まなくてはならない方や、たくさんの知識を時間をかけずに得たい方に有益な方法だと思います。
    ゆっくり小説を味わいたい方には不要な本です。
    そういう方にはむしろ邪道と思われるかもしれません。
    でも、以下のような場合は覚えておくと助かるかもしれません。

    ・一時間後に芥川賞作品についてコメントを言わなければいけないのに全然読んでいない。
    ・会議の資料にいきなり目を通さなければいけない。
    ・レポートの提出の期限に間に合わない。

    私は特に速く読む必要は全くないのですが、やり方を知っているのと全く知らないのでは違うので、一応こういう方法があるのを知って有意義であったように思いました。
    又、最終章の古典の「超速読」は私はやってみる価値があるかもしれないと思いました。

    どういう方法かについては、本書をお読みください。

  • さすが齋藤孝氏の「読書」に関する本にはハズレなしだ。本書も面白く読めた。

    そもそも、「本はじっくり味わって読もう」と言いそうな齋藤氏だけに、「超速読力」なんて本を出されたことに少々驚きがあり、どんなことが書かれているのだろうと興味深々で読んだ。

    どちらかというと、本書は「速読をせまられたとき」「速読しなければならない状況に追い込まれたとき」などにどう速読をこなすのかというのがメインの趣旨のようではあるが、著者の本音としては、多くの本との出会いをつくるのに、この「超速読力」が役に立つのだと言いたいのだと思う。

    本書の途中で宮本武蔵の言葉が紹介されている。「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とする」とするという剣の修行の言葉だ。それをもじって著者は「千冊を鍛とし、万冊を錬とする」と言っていた。

    世の中の読書家の人はだいたい1000冊の単位で本を読んでいき、10000冊までいくと、本を見る目ができてくると感じるのだそうだ。

    齋藤氏自身、まぁ学者であるのでそれは常識なのかもしれないが、1日に新書1冊は読まれていると書かれていた。その齋藤氏が驚いていたのは、「打ちのめされるようなすごい本」の著者で、ロシア語通訳をされていた米原万里さんの1日に7冊読むことを習慣とされていたという事実。人生で4桁を読める人は超人としか私には思えない(笑)。

    本書に書かれていたが目次は大事だ。本書の目次は、大目次だけピックアップするとこんな感じだ。
    第1章 「超速読力」を身につける基礎準備 心構え
    第2章 「超速読」のやり方 資料を読む
    第3章 「超速読」のやり方 新書、実用書を読む
    第4章 「超速読」のトレーニング
    第5章 高度な「超速読」 小説・古典を味わう
    第6章 実際に小説や古典を「超速読」してみよう

    心構えから実践、そして実践も高度なものへと展開あれている。この目次は、本書自体を「超速読」するのに非常に役立つ構成となってる。

    第6章の実践で登場するのは、こんな著名な方々の名著。
      デカルト「方法序説」
      宮本武蔵「五輪書」
      サン・テグジュペリ「星の王子さま」
      プラトン「ソクラテスの弁明」
      ニーチェ「ツァラトゥストラ」
      マルクス/エンゲルス「共産党宣言」

    齋藤氏は、読書のモチベーションを刺激してくる。
    自分が、本書の中でもっとまっとうな意見として感じたのは、第4章の中の「知識量を増やせ!知っていれば読むスピードが速くなる」。知識が増えれば読むスピードが増す。読むスピードが増せば知識が増える。これは相乗効果だ。テクニックを度外視した基本中の基本だと思う。

  • 数字に注目する。
    最後から読んでみる。
    読んだものの内容についてアウトプットをする
    前提で読む。
    似たテーマの本をまとめて読む。
    1枚15秒で読む。

    資料に目を通す時はもちろん、普通に読もうとすると難しい古典とかはこういった読み方は有益だと感じた。
    ネットサーフィン、Twitterのチェックなども、時間をかけることなくさっさと読み内容を理解できるようになりたい。

  • 最近、超速読ができなくなってきたから再読。
    もう、この本を既に飛ばし読みしてる自分が面白い(笑)
    座右の書の一つである。

  • 「超速読力」とはいとことで言うと、「目次」
    だけでも、「はじめに」と「おわりに」だけを
    読むだけでもいいので、そこから内容を理解し
    コメントできるレベルに引き上げること、です。

    「なあんだ」と思わないで下さい。それもまた
    読書の一つです。

    もし「この本を1分だけ目を通して、内容を
    説明せよ」と言われたら、とにかく何か
    キーワードやあらすじを掴もうとするはずです。

    そんな風に、とにかく読んで何かの”獲物”を
    持ち帰る感覚、それが超速読力です。

    「なるほど、そういう読み方もあるのか」と
    読書に対して、新たな発見を得られる一冊です。

  • [速読]と[超速読]は違う。

    まだ僕には出来ないと思ったが、本書に書いてある事には納得と共感が出来るます。

  • 読書に対する情熱を燃え上がらせてくれる本。
    「超速読力」とは資料や本をパッとみた瞬間に内容を理解し、コメントを言える力だと著者は繰り返し訴えている。ほんとそれだ。共感しかない。
     毎日、200冊からの選書を30分から1時間という夢のような仕事をしていた時、この本に出会いたかった。目の動きを物理的に鍛える速読じゃ、内容を理解してコメントを述べることが出来ない。この本は、著者の言葉をかりると「本をさばく」方法が具体的に書いてある。そしてそれは、一流の司書がやっている方法そのものだ。先輩方のようにどうして自分は瞬時に気の利いたことが言えないんだろう…夢の選書時間が地獄の時間に変わっていったのを思い出す。皆で狩に行き、自分だけ手ぶらで帰還。とほほ。。
    今ならわかる。読書量とアウトプットの練習が自分には圧倒的に足らない。読後に必ずアウトプットを心がけよう。ブクログの感想を書くのもいい練習になる。手ぶらな自分許すまじ。よし、やるぞう。

    備忘録
    あら探しの反対をやろう
    いいものだけを探していうだけでも反対意見はちゃんと伝わる

  • 1冊の本を読んだ直後にどれくらい言語化できるか?読書するときはアウトプットを強く意識しておきたい。常日頃感じていることだが、適当に読んだ本は全くサマリーを書けないし、どんな本だったか一瞬で忘れるし、何より読書の時間が無駄になってしまう。

  • 資料や本の要点をすばやく捉えて、コメントできるようになるためのハウツー本。
    資料を読んで適切なコメントをすることで評価が上がる学生や新社会人の方に特にオススメ。

    「講演を聞いた後なにも要約して話せないとすると、ただ2時間幻聴を聞き幻覚を見ていたのと大差ない。聞き終わった直後に何も言えないようなら3日後、1週間後にも何も出てこない」
    という箇所は、乱読ばかりでアウトプットをサボりがちな自分の心に痛烈に響いた。

    具体的なテクニックでは下記が印象に残った。ぜひ活用していきたい。
    ・世界史レベルで有名な言葉をおさえ、その前後に注目する(小説や古典)
    ・素敵な言葉が出てくる文脈をしっかりつかんで実生活に活用する(小説や古典)
    ・その人がいちばんエネルギーをかけたところがどこか探す「精力善用」で読むと理想的なコメントが言える(資料)

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著者プロフィール

1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。

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