裏横浜 ――グレーな世界とその痕跡 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房
3.20
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本棚登録 : 193
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480074805

作品紹介・あらすじ

オシャレで洗練され、都会的なイメージがある横浜。しかし、その背景には猥雑で混沌した一面がある。欲望、野心、下心の吹き溜まりだった街の過去をさらけ出す。

感想・レビュー・書評

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  • 知らないと洗練された都会的な街と認識される横浜だが、ディープな歴史を知られておもしろかった。

  • 横浜のことは多少は知っている。より深く知りたいと思って読んだのであるが、予想外に脇道にそれることが多く残念。

  • 横浜に住んでいる方は、特に読んだ方がいい一冊。
    2022年5月刊行。
    特に若い人には、知らないヨコハマが出てきます、

  • 横浜市内の有隣堂で昨年に平積みしてあるのを流し見した記憶がある。手に取ろうか迷った挙げ句に、お金もないしまた今度と決めた。
    それ以来すっかり忘れてたまま、購入。
    読んでいる途中でそのことを思い出した。

    裏横浜のタイトル通り、キラキラ横浜の裏側と呼ぶべく、ディープでダークな一面が横浜育ちの著者の回想と共に楽しめる。

    かつてのストリップ劇場、寿町あたりの話はほんの10年前の話なのに、何十年も前の話のように読めたのは不思議な感覚だった。きっと、急速に街のクリーン化が進んでいるのだろう。

    ルポ、良い。好きだなー。

  • 本文に直接関係はないけど、巻頭の地図が『伊勢崎町』表記で、ちゃんとチェックしないのかな。第一刷版だから今は直っているのかな。

  • 2023/07/30

  • 華やかと思っている横浜の裏の顔。
    鶴見、寿町、黄金町。錚々たる街の顔。

  • 横浜の大型書店では軒並み店頭に平積みされており、横浜の住民としてはとても興味深く、買って読んだ。普段あまり語られることのないダークサイドの横浜をいろいろと知ることができとてもおもしろかった。

  • 「横浜いれぶん」「追いかけてヨコハマ」が流行っていた頃、サザンの「LOVE AFFAIR~秘密のデート」からゆず「桜木町」までの頃、人生で二回、横浜市民でした。なぜか住みたくなるのは横浜という街のキラキラ感と訳アリな感じが他の街にはない匂いになっているから…なんて言ってみたりして。でも今でも野毛や黄金町を「大人のディズニーランド」と称してふらふらしています。その「訳アリ大人な事情」を垣間見たくて「裏横浜」という書名に即反応した訳です。キラキラ光が当たる石をひっくり返すとそこは湿った黒い土が相当にジメジメしています。それを語る著者の視点も極私的な横浜育ちとしての思い出からなので湿度も高いです。そもそも彼のキャリアがフライデーのカメラマンでありノンフィクション作家ということで、故郷を異郷として見つめてこと自体裏たる所以か…以前、中沢新一の「アースダイバー増補改訂版」を読んで、水辺の記憶と性産業の関係の指摘に感じるものがありましたが、それが港町横浜でさらに増幅されたような気分です。さてさて、ひさびさに都橋商店街行ってみたくなりました。

  • 関内の成り立ち、なるほどです

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著者プロフィール

1972年神奈川県横浜市生まれ。ノンフィクションライター。写真週刊誌カメラマンを経てフリーランスに。『マオキッズ 毛沢東のこどもたちを巡る旅』で第19回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。著書に『黄金町マリア――横浜黄金町 路上の娼婦たち』(亜紀書房)『花電車芸人』『娼婦たちは見た』(KADOKAWA新書)『日本殺人巡礼』 『青線 売春の記憶を刻む旅』(集英社文庫)(亜紀書房)などがある。

「2022年 『裏横浜 グレーな世界とその痕跡』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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