- Amazon.co.jp ・本 (658ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480080813
作品紹介・あらすじ
大きな期待をもって世に送りだした『ツァラトゥストラ』の不評に心を痛めるニーチェ。『善悪の彼岸』は誤解と歪曲から自己の思想を救う意図をこめて、その一種の注釈書として著わされた。本書では、19世紀ヨーロッパの道徳と宗教の価値が厳しく問われ、いわゆるという近代的信仰の対象物が鋭い批判のメスで解剖されている。ニーチェの哲学の円熟期を代表する重要な著作の一つである『善悪の彼岸』、その終楽章ともいうべき『道徳の系譜』の二作品を収録する。
感想・レビュー・書評
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当時の時代背景を念頭に置きながら読む必要があり、またボリュームがありますが、ニーチェが自分の思想を丁寧に記していて、とても面白く読みました。
ツァラトゥストラを受けつけなかった人でも、こちらは読めると思います。
ナチス支持者がニーチェを好んだらしいですが、本書のユダヤ人ついて述べた箇所はナチスの主張と相容れないものなので、読んている最中に不思議に感じたものです。 -
キリスト教の様な大きな宗教に影響を受けていない身としては、
やっぱりピンとこないところもある。
著者が伝えたかったことの半分も理解できなかったと思うが、
当時のヨーロッパ諸国をどう見ていたかなど、
そういった部分は読んでいて単純に興味深い。 -
ニーチェの視点がとても多様であること驚かされた。精神性の勝利と武力支配による勝利との対比(ローマとユダヤの対比)や、善悪二元論に対する批判などは、自分の考え方の一端を変化させてくれた気がする。
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善悪の彼岸。道徳の系譜。
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ニーチェ君はちくま文庫の訳が一番
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ニーチェ思想を理解する上での超重要書。善悪の彼岸と道徳の系譜が収録されている非常にお得な本。
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こんな人間が「執筆」「出版」というプロセスを辿れるのが凄いと言えば凄い。<br>「よい」「わるい」という価値観。もとより、「価値観」ってもの自体がなにかおかしくはないかという問題の提示とかいろいろ…
キレっぷりを楽しむ本でもある。 -
ぐほおおおおおおおお、ムズカシイ……