占星術の『歴史』をひたすら追う本。シュメールから中世くらいまで。章によるけど主には紀元前後。
小アジアの地理と紀元前後の簡単な歴史が予備知識として少しあれば楽しんで読めると思う。聖書やあのあたりの宗教についての知識があればもっと楽しいと思う。
あのあたりの言語の知識があるならとても楽しいと思う。というか知識つけてもう一度読みたい。比較言語や語源の話や翻訳とか歴史の話だからどうしてもその辺の話に終始する部分もあるし。
著者も半ばで「占星術には科学的根拠はない」って言ってるしそもそも前書きに占いには興味ないと言っている。
エジプトのピラミッドに強制労働が一部使われてたんじゃないか…みたいな話の部分を読んでそれを否定する例の説はどうなったんだっけ…って思いましたが、これ2000年の本でしたね。
先日ルソーを読んだばかりだけど、レヴィ=ストロースの「野生の思考」とルソーの関係性みたいのあったりしないのかなとおもうなど
「セミオロジー」記号学
ピエール・ギロー「記号学」
「マンガを解剖する」にあった、人類には収集、分類する本能が備わってるんじゃないか、みたいな話を、この本を読んでつらつら列挙してある比較言語などを見て思うなど。翻訳した古代の当人達にも当てはまると思うし。