マハーバーラタ 5 第5巻(1-197章): 原典訳 (ちくま学芸文庫 マ 14-5)
- 筑摩書房 (2002年9月1日発売)
本棚登録 : 36人
感想 : 3件
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (565ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480086051
感想・レビュー・書評
-
我が心を捉えて止まない大叙事詩マハーバーラタの原典訳です。5巻は『努力の章』。パーンダヴァとカウラヴァの間に起こる大戦争の前の両陣営のやり取りが中心です。私がパーンダヴァびいきな人間であるせいかもしれませんが、この章は悲しいです。平和的に王国を手に入れる道を進もうとしながらもそれを遂げることが出来ずにかつての師や祖父、叔父たちとも戦わなければならないことになったパーンダヴァ達の運命を思うとどうしたって悲しくならざるを得ない。まあパーンダヴァの兄弟も王国の奪還のために戦う覚悟を決めたわけですが…いよいよ次巻からクルクシェートラの戦いが始まります。
p445のユディシティラの台詞を一つ引用。この章が『努力の章』と呼ばれている訳が分かるかも。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第5巻「努力の巻」(ウディヨーガ・パルヴァン)。追放期間を終え、パーンダヴァ側は王国の返還を求めるが、ドゥルヨーダナの激しい拒絶に会う。そして、戦争に向けての準備が進められる。後にビーシュマを斃すシカンディンの出自、後にカルナの御者となって彼を意気阻喪させるシャリヤの約束などの伏線が張られる。
全3件中 1 - 3件を表示