ゴシック建築とスコラ学 (ちくま学芸文庫 ハ 19-1)

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480086600

作品紹介・あらすじ

ゴシック建築とスコラ学は中世ヨーロッパ文化の双璧である。飽くなき全体性と明晰への意志、理性と想像力、超越と内在の媒介の仕方、つまりは世界を分節するスタイル…両者には不思議な類似と平行性がある。一見相異なる文化領域を支える共通の論理とは何か。細部に宿る理念と文化史的コンテクストの発見術たるヴァールブルク的イコノロジーの最良の実践であるとともに、ヨーロッパ精神史を貫流するテクネーとロゴスの構築性という問題にも新たな視点をもたらす画期的論考。

感想・レビュー・書評

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  • 原書名:Gothic architecture and Scholasticism

    著者:アーウィン・パノフスキー(エルヴィン・パノフスキー)(Panofsky, Erwin, 1892-1968、ドイツ・ハノーファー)
    訳者:前川道郎(1931-2000、大阪)

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    ゴシック建築とスコラ学は中世ヨーロッパ文化の双璧である。飽くなき全体性と明晰への意志、理性と想像力、超越と内在の媒介の仕方、つまりは世界を分節するスタイル…両者には不思議な類似と平行性がある。一見相異なる文化領域を支える共通の論理とは何か。細部に宿る理念と文化史的コンテクストの発見術たるヴァールブルク的イコノロジーの最良の実践であるとともに、ヨーロッパ精神史を貫流するテクネーとロゴスの構築性という問題にも新たな視点をもたらす画期的論考。


    著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
    パノフスキー,アーウィン 1892‐1968年。ドイツ出身、アメリカの美術史家・文化史家。ハノーファーに生まれ、ベルリン、ミュンヘン、フライブルクの各大学で学ぶ。ハンブルク、ハーヴァード、プリンストン高等研究所などの教授を歴任した。「イコノロジー」の大成者の一人 前川 道郎 1931‐2000年。建築史家。京都大学名誉教授、元九州大学教授、工学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

  • 五十嵐太郎推薦

  • 物凄い量の予備知識が必要。注釈だけでは足らない。ここら辺はさすがパノフスキーだけど・・・。ただただパノフスキーの該博ぶりに驚くばかり。解りやすく書いてあるが、お手軽に読むような本ではないように思った。

  • 難しそう?ま、それはそうなんだけど、ちょっと見知らぬ固有名詞(とにかく聞いた事ない人名が沢山出て来るのだ)を我慢して読みすすめると、ものすごく面白いし、明解でページ数も少ないので、実はとても「読み易い」本だと思う。
    僕は最初、あるコトバ(スコラ学)が具体的なモノ(ゴシック建築)をどのように立ち上げていったか、みたいな観点で読み始めたんだけど、そんな単純な視点をどんどん深みに連れていくような本だった。なぜキリスト教世界は、こんなにも神を、ロゴスを徹底的に突き詰めていくのか。その強迫的な追っかけ方の中から西欧芸術が生まれているのかと思うと震撼する。ルネサンスを胚胎したゴシック-スコラ学というものが垣間見えて、ルネサンス芸術に興味ある人なら必読。パノフスキーの教会や本、絵画を分析する手付きも恐ろしくクールで、いろんな意味でヨーロッパって恐い、と生理的に感じられる本でした。

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