ことわざの論理 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480090881

感想・レビュー・書評

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  • ことわざは一方的ではない。

    物事にはある方向からみれば善な行いも、別な見方では悪になる。
    それを個人の感情をこめて伝えると反発があるとき、ことわざの言霊はすっと入る。
    誰が言い始めたのかわからないけど、ずっと伝わっていくことわざは不思議な魅力がある。

    英語と比較してみたり、似た意味のことわざをひっぱりだしてきたり、外山さんの切り口が面白かった。

  • 様々な「ことわざ」を違う「ことわざ」を使って解説してくれている。小話や英語などの違う言語に言い換えたものなども描かれており面白い一冊。

    一番は、「餅は乞食に焼かせろ、魚は大名に焼かせろ」が面白かった。古代から事実を反映させていることわざには奥深いものがあるということを再確認した。

    知らないことわざもたくさんあって、少し恥ずかしい気も。

  • 2009年10月

    外山滋比古先生 二冊目です!

    ことわざってすごい。

    国は違っても同じ意味のことわざがある。



    船頭多くして船、山に登る 日本
    コックが多すぎるとスープが出来損なう イギリス
    子守七人、子どもは盲目 ロシア
    二人船長のいる船は沈む エジプト


    ことわざには、世界共通の「人」の知恵が詰まっていると言えるだろう。

  • 「急がば回れ」「弘法も筆の誤り」等、良く知られたことわざ一つ一つをテーマとしたエッセイを集めたもの。
    白背表紙シリーズの割には、かなり軽め。文章も割と面白いので、本当にすぐ読み終わってしまった記憶がある。

  • ことわざって
    いいな!って感じた。
    昔は古臭いって感じてたりして・・

    シンプル イズ ベスト!

    シンプルだから、鋭く伝わるし
    解釈の仕方が千差万別。
    ここも、また良い!


    じっくり、読み返してみるために手元に置いておく。

  • ことわざの意味をもう一度確認しようと思って読み出した。とても面白く再考したことわざが多かった。特に「船頭多くして船・・・」の新しい解釈、「娘は棚に上げ嫁は掃きだめからもらえ」の説明で、桃太郎伝説の新解釈などを読むと、自分の頭の固さを反省させられる。近いうちに、もう一度読もうと思っている。

  • おもしろいですめっちゃおもしろいです

  • 一般に、子どもと諺はなじまない。諺は大人の知恵である。

  • おもしろい。
    新たな発見。

  • 桃太郎の解釈の部分が特に興味深かった。

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著者プロフィール

外山 滋比古(とやま・しげひこ):1923年、愛知県生まれ。英文学者、文学博士、評論家、エッセイスト。東京文理科大学卒業。「英語青年」編集長を経て、東京教育大学助教授、お茶の水女子大学教授、昭和女子大学教授などを歴任。専門の英文学をはじめ、日本語、教育、意味論などに関する評論を多数執筆している。2020年7月逝去。30年以上にわたり学生、ビジネスマンなど多くの読者の支持を得る『思考の整理学』をはじめ、『忘却の整理学』『知的創造のヒント』(以上、筑摩書房)、『乱読のセレンディピティ』(扶桑社)など著作は多数。

「2024年 『新版 読みの整理学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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