本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480093509
作品紹介・あらすじ
フランス現代思想を領導したマルクス主義哲学者、アルチュセール。本書はアルチュセール後期の思想を自らが総括した対話と手紙で構成されている。自身の思想を語りかけるように綴った本書は、晩年のアルチュセールが哲学と唯物論について何を、どのように考えていたのかを知ることのできる、唯一の文献である。マルクス主義哲学は実在するが、それは哲学としては提出されていない、という逆説。カトリシズムの救済の理念とマルクス主義の解放の思想との統合をめざした、孤高の哲学者の到達点を示す歴史的文献であり、またその思想の入門書ともなる一冊。
感想・レビュー・書評
-
妻を殺めてしまった後、祖国フランスで全てを失い、躁鬱を療養しながら南米の女性哲学者との書簡。まさに最悪のところにいるアルチュセールですが、哲学とは戦場であるというカントの引用が冴える硬質な文体の進み行きに、時々そんなことを忘れているかのように見えます。年明けに、軽い鬱を感じている私にはこの本の哲学は療養のようでした。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
哲学の基礎ができてないと意図を汲み取るのは難しい。哲学者同士の手紙も大学講演も、哲学の初心者には高すぎるハードルといえよう。
-
1039円購入2011-06-28
全3件中 1 - 3件を表示