わたしの城下町 (ちくま学芸文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 43
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480098931

作品紹介・あらすじ

攻防の要たる城は、明治以降、新たな価値を担い、日本人の心の拠り所として生き延びる。ホンモノ、ニセモノの城を訪ねて見た異色の日本近・現代史。

感想・レビュー・書評

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  • 宮間様からオススメされた本。
    思っていたよりもしっかりと書かれていたけど読みやすかった。

  • 城郭愛好家として読んでみたが、ホンモノにこだわっていた私には目からウロコだった。
    明治の廃城令で多くの天守閣が失われて、また戦災でも貴重な城(名古屋城・広島城・岡山城等)も焼けてしまった。
    戦後に多くの天守閣が復興され、平成になって復興した掛川城は日本100名城に選ばれて、もっと前(昭和33年)に復興され歴史的にも有名な我が浜松城は選ばれなかった。(後に続日本100名城に選ばれたが)これは史実に基づいた天守閣かどうかで決められたようだ。

    ホンモノという定義でも、平成に作られた掛川城は偽物で江戸時代後期に櫓をリニューアルした弘前城はホンモノというのも、どこに基準を置くかだけなんだよね。

  • 宮城から球場へ
    和気清麻呂が見守るもの
    嗚呼忠臣楠木正成に見送られ
    北面の武士たち
    なごやかな町
    お城が欲しい
    遺品の有効期限
    捕らぬ古ダヌキの皮算用
    双子の城
    忍者だったころ
    さかさまの世界
    火の用心
    地中の城
    海上の城
    ふるさと創世
    Come on, Kamon no Kami!
    建てて壊してまた建てて
    白い城
    棚橋式十弁弁擁壁
    聖地移転
    殿様の銅像
    墓のある公園、城門のある寺
    せいしょこさん
    琉球住民に贈らる

    著者:木下直之(1954-、浜松市、美術史)

  • <目次>
    序章   お濠端にて
    第1章  宮城から球場へ
    第2章  和気清麻呂が見守るもの
    第3章  嗚呼忠臣楠木正成に見送られ
    第4章  北面の武士たち
    第5章  なごやかな町
    第6章  お城が欲しい
    第7章  遺品の有効期限
    第8章  捕らぬ古タヌキの皮算用
    第9章  双子の城
    第10章  忍者だったころ
    第11章  さかさまの世界
    第12章  火の用心
    第13章  地中の城
    第14章  海上の城
    第15章  ふるさと創世
    第16章  Come on,Kamon no Kami!
    第17章  建てて壊してまた建てて
    第18章  白い城
    第19章  棚橋式十弁擁壁
    第20章  聖地移転
    第21章  殿様の銅像
    第22章  墓のある公園、城門のある寺
    第23章  せいしょこさん
    第24章  琉球住民に贈らる
    終章   お城とお城のようなものをめぐる旅を終えて

    <内容>
    銅像の著書も多い木下直之さんの本。彼の本は、『京都ぎらい』で有名になった井上章一さんと同じような視点で、近代文化を見ているのだが(銅像もそうした視点で描かれている)、今回は「城」。それも天守閣のある近世の城(および現代に復元?された「城のようなもの」を含む)を江戸城(皇居)から沖縄(首里城および中城城)まで南下していく旅。ところどころに銅像の話も出てくるし、地域の裏話も多彩に語られるので、社会史的な本としても読める。近代日本の裏面史にもなっている。

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著者プロフィール

東京大学大学院人文社会系研究科教授/静岡県立美術館館長

「2018年 『動物園巡礼』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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