言葉を生きる: 考えるってどういうこと? (ちくまQブックス)

著者 :
  • 筑摩書房
3.80
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本棚登録 : 213
感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480251336

作品紹介・あらすじ

言葉を読んでわかるのはどうしてだろう? 当たり前のことが不思議だと気付くと、人生はきっと面白くなる。『14歳からの哲学』の著者が説く考えることのススメ。

感想・レビュー・書評

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  • 哲学とは、知らないことを知りたいと考える事!まだまだ知らない事、新しい視点があった事に気づくため、また本を読もうと思えました。

  • 第2章 私とは何か の 孤独の妙味 「自分を味わう」何ものでもない自分とは何なのか、内側へ向かい探索する、自分を思索することの面白さこそ、孤独であることの特権だ。
    「コンビニエントな人生」を哲学する
    節約された時間や手間をよりよい人生を生きるために使う、人生の意味と無意味を納得して生きる人生に使う。
     ネットからの情報に真理はない。頭がある限り、暮らしの時間の中で、ものを考えることが出来る。プラトンの本をはじめて読んだ農夫「こんなのワシがいつも考えているのと同じだ」
    人間も自然の一部
    長生きする方法を得ることで、今ある時間を無駄にする。

    自分の頭は、いつも無駄な心配や、メディアから与えられるもので、溢れている。
    考えることは慣れていないし、避けている現実とそれによる中身の成熟さが欠けている自分に、焦りを感じる。

  • Qブックス2期目、15年前に逝去した哲学者による文章をあちこちから選んで編まれた一冊。巻末に次に読むのにおすすめの本のリストもある。折込チラシとして、池田晶子の著作一覧がはさまっているのも親切なり。

  • 〇力強い言葉に背筋が伸びる
    考えること、言葉の大切さ
    〇自分は、限りある時間をどう過ごすのか

    池田晶子さんが雑誌に寄稿したものを本にした

    1:心はどこに
    ・倫理はどこにあるのか
    ・損得について
     法律について
    〇自分の頭で考えよ
     なぜ法律を守るのか、損得を考えていないか
     「法律」が人を殺せと命じたらば

    2:私とは何か
    ・孤独
     〇ウェブと向き合っているときの“私”と本を読んでいるときの“私”と何も持っていないときの“私”
    ・何のための「便利」か
     「便利なものは、必要がない」
     〇足るを知ることの大切さ

    3:目に見えないもの
    ・万緑
    ・夏休み
     夏休みの終わり
    ・生命は宇宙だ
    〇子どもの時間とその鮮やかさを思い出す

    4:言葉の力
    ・「初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。」
    ・言葉には、万物を想像する力がある

  • 第1章|心はどこに
    雨の風景 心の風景
    「現実」という夢
    心で感じる仮想と現実
    倫理とはどこに存在するのか
    正直者は馬鹿を見るか
    |第2章|私とは何か
    悩ましき虫の音 秋の夜
    孤独の妙味
    寒い!
    世の中イデアだらけ
    天才とはどういう人か
    「コンビニエントな人生」を哲学する
    |第3章|目に見えないもの
    「生命」の漲る季節
    夏休みは輝く
    自然
    |第4章|言葉の力
    言葉の力
    動物のお医者さん
    哲学とは? それがもっとも難しい質問だ。
    ◆出典一覧・巻末註記
    ◆次に読んでほしい本

  • 身近な「なぜ?」がスタート地点!
    正解するよりも探究することが大切!
    (T.J.先生)

    池田晶子『言葉を生きる――考えるってどういうこと?』『14歳からの哲学』の著者が贈る考えるヒント。

  • 言葉の使い方が秀悦でなかなか難しかったが、考えることとは何かを考えることができた。

  •  
    ── 池田 晶子⦅言葉を生きる: 考えるってどういうこと? 20220616 ちくまQブックス⦆
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4480251332
     
    (20230928)

  • テーマは中学生によいと思うが、少し言葉が難しい。「巷」「叙景」「包摂」など、一般的な中学生には親しみがないだろう。それとなく知らない言葉に出会いたいタイプの子どもなら問題ないと思うので、読書に慣れた子ども向け。

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著者プロフィール

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの切実さと面白さ、存在の謎としての生死の大切さを語り続けた。著書多数。2007年2月23日没。

「2022年 『言葉を生きる 考えるってどういうこと?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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