宮武外骨・滑稽新聞 第1冊

  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (378ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480355010

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  •  明治から昭和にかけて活躍した、過激にして愛嬌のある反骨のジャーナリストが発行していた雑誌を、甥の吉野らがセレクトして6冊に編集したもので、そんじょそこらの通俗的な雑誌とは一線を画する痛快無比、痛烈無比な内容。
     政治家などの腐敗やインチキな広告を暴露、執拗に糾弾すること(による社会の浄化)を旨とし、一方で、新年号に意味ありげな付録を付けて読者の射幸心を煽ったり(当然、付録には仕掛けアリ)、最終号には、シニカルに「自殺号」と銘打ったり、とあの手この手で縦横無尽に言葉遊びを楽しんでいる。そのため、罰金、入獄、発行停止もなんのその。理屈抜きにオモシロイ。

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著者プロフィール

1945年、東京生まれ。1980年、『宮武外骨』(小社)で第7回日本ノンフィクション賞を受賞。著書に『過激にして愛嬌あり』、『飢は恋をなさず 斉藤緑雨伝』(以上、筑摩書房)、『自由は人の天性なり』(日本経済新聞社)編著に『予は危険人物なり 宮武外骨自叙伝』(筑摩書房)などがある。その他、宮武外骨の紹介者として、『宮武外骨著作集』(小社)などの編集に携わる。

「2016年 『外骨戦中日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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