世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫 は 34-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (308ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480422279

感想・レビュー・書評

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  • 詳しくてわかりやすい。宗教学の本はこれでいいな。

  • 入門か・・・大学二回生用の授業をベースにしているとのこと。
    なかなか頭に入ってこないが、膨大な宗教をまとめてくださっているので、少し学びが進んだ段階で、また全体を見るのに眺めてみたい。

    ・日本人は「儒教」を思想として受けとめた(マニュアルなのに)。論語のような精神訓話が好きなだけで、儒教の儀式・制度にはのっとっていない。
    ・一神教は「神」がこの世を作った。神との「契約」。神は同じ。預言者が違う。
    ・ユダヤ教は集団(ユダヤ民族)の救済、キリスト教は個人救済(1人1人が裁きを受ける)
    ・キリスト教の「愛」(ラブ・アガベー)はプラスの価値、仏教での「愛」はものごとに執着し、こだわり続ける煩悩。マイナスの価値。
    ・初期仏教は「輪廻」を前提にしている(祖先崇拝ない)。日本に入ってきた仏教のテーマは「輪廻からの解脱」
    ・儒教には神はおらず、そういう意味では宗教ではなく政治である。

  • 食物規制や巡礼などのルールは同じ宗教行為を次の世代も再生産する社会的意味が大きい

  • 勉強になった。まず本当になにも知らなかった事を痛感した。だからこそ本書を読んだのだが、それでも難しい概念が出て来ると、お手上げ状態になる。キリスト教イスラム教まではなんとかついていけたが、仏教になると難しい。仏教は単語の難しさもあると思うが、東洋哲学と捉えると難解なのも分かる。同時に日本は西洋化が進み、馴染みやすい論理なのかもしれない。偏見を持って接するのではなく、こういう論理で動いていると知っている事が重要なのだと思った。

  • この分野における橋爪先生の啓蒙の功績はすごい。

  • 渡邊太先生  おすすめ
    15【専門】161.3-H

    ★ブックリストのコメント
    ユダヤ教、キリスト教、イスラーム、仏教、儒教など、世界の宗教文化について、基礎から学べる入門書。それぞれの宗教を支える論理を著者が簡明に解説しているので、理屈として信仰を理解することができる。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764672

  • 世界の主要な宗教の本質を簡単に理解させてくれる良書。うわべだけの知識ではなく、社会や人(もちろん自分も)の考え、行動の裏側にあるものを示してくれる。世界の見え方を変えてくれる一冊。ネット社会、分断社会化が進む現代の必読書といえる。

  • 東工大2回生に向けた「宗教社会学」の講義をまとめた書籍。
    あとがきに「高校生に教えるつもりで」とあったが、まさに世界史が中学生レベルで止まっている自分にとっては文章や構成の明快さも相まって大変に分かりよい一冊だった。知識を得るほど歴史と現代社会は地続きなのだなと痛感する。

    本の中で紹介されていた小室直樹さんの「日本人のための宗教原論」も購入してみたので読むのが楽しみ。

  • 主な宗教について書いてある本。分かりやすく纏めてあるので大変参考になる一冊。
    読めばもむほど謎な宗教観…

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著者プロフィール

橋爪大三郎(はしづめ・だいさぶろう):1948年生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院社会学部究科博士課程単位取得退学。1989-2013年、東京工業大学で勤務。著書に『はじめての構造主義』(講談社現代新書)、『教養としての聖書』(光文社新書)、『死の講義』(ダイヤモンド社)、『中国 vs アメリカ』(河出新書)、『人間にとって教養とはなにか』(SB新書)、『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)など、共著に『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『おどろきのウクライナ』(以上、講談社現代新書)、『中国共産党帝国とウイグル』(集英社新書)などがある。

「2023年 『核戦争、どうする日本?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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