熊を殺すと雨が降る: 失われゆく山の民俗 (ちくま文庫 え 14-1)
- 筑摩書房 (2006年11月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480422880
感想・レビュー・書評
-
2019/08/29
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「山村民俗の会」のことを、先日読んだ本
「怨念の将門―将門伝説に山伏の影あり (シリーズ山と民俗)」で知った。
失われゆく山の民俗 のことを知りたい。
山で仕事にする人のことが淡々と書かれている。
挿絵(スケッチ)とあわせて 生きる人の様子が伝わってきます。
途中までしか読めなかったけれど、面白かったので、また読みたい!
2011/9/23 予約 10/6 借りて読み始める。途中までで返却。
内容 :
「熊を殺すと雨が降る」とはマタギに語り継がれる言い伝えである。
山の神が聖なる地を熊の血で穢したことを怒り、雨を降らせて山を清くするという意味だ。
だがマタギは裏の意味も知っている。熊は雨が降る前に食いだめをするため、この時に撃たれることが多いのだ。
けれどもマタギは言い伝えどおりに記憶する。神の祟りを畏れたのだ―。
山に暮らした人びとは、生態系の仕組みを科学の目では捉えなかった。
そこに人間が自然と折り合いをつけて生きるための知恵を読み解き、暮らしの原点を克明に描いた快著。
著者 : 遠藤 ケイ
1944年生まれ。自然のなかで手作り暮らしを実践しながら、
日本全国、世界各地を訪ね歩き、人びとの生業や生活習俗を取材。
子どもの遊び、野外生活、民俗学をテーマに、絵と文による執筆活動を続けている
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) -
542夜