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- Amazon.co.jp ・本 (343ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480424518
作品紹介・あらすじ
現代文学に決定的な衝撃を与え、今なお"来るべき作家"であり続けるカフカの中短篇をテーマ別に三冊に編み、それぞれ最良の訳者による新訳でおくるベストセレクション。本第1巻は「時空/認知」。
感想・レビュー・書評
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「時空/認知」なるサブタイトルは編集側の意向だが、見事にその範疇の思索的散文が収載されています。文学でしか成し得ない表現がある。
こういう所作・取り組みはカフカにしかできないのではなかろうか、とさえ思えてくる。その大半が未完結(本人の中では完結している?)なのであるがそんなことがどうでもいいことだ。…とカフカファンの私は思ってしまう。溺愛。
土地の所有が困難なユダヤ人だからこそ、農耕以外の生業・ビジネスを発想する必要があった的な指摘が「あとがき」でなされていた。なるほど。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「古典」と呼ばれるようになって、なかなか読み手のつかない良質な作品を、もう一度息を吹き返させるには、まあ映画化とか新訳や新装版を出すとか、いくつか方法はあると思いますが、全く別の切り口で選び直す洗い直すのも有効、という、いい例です。
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