ちくま日本文学014 谷崎潤一郎 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480425140

感想・レビュー・書評

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  • 1人の作家の多彩な才能を見せて貰える作品集。
    吉野葛の後おって吉野を歩いてみたくなり
    刺青 秘密 の妖しさにくらっとし
    友田と松永の話は 舞台か映画化して欲しくも思い
    母を恋うる記 は、明日の夢に出てきそうでありました。

  • 「友田と松永の話」における探偵小説っぽい話がいいです。確かにこの辺りは江戸川乱歩っぽいです。

    「吉野葛」とかは説明過多でなんか話に集中できませんでした。

    「春琴抄」ですが、句読点や改行を極力廃した文体は他では見ない文体なので新鮮ですが、読み難さと紙一重です。ある意味息継ぎさせないかのように一気に読むこともできるかもしれないけど、でも話の内容は素晴らしいです。泣けるね、これ

  • 「刺青」★★★
    「秘密」ようつべ
    「母を恋うる記」ようつべ
    「友田と松永の話」
    「吉野葛」ようつべ
    「春琴抄」ようつべ
    「文章読本抄」


  • 手のひらに燦爛。

  • 2016年3月新着

  • 刺青
    秘密
    母を恋うる記
    友田と松永の話
    吉野葛
    春琴抄

    「刺青」の優美な文体が好きだった。あと、「友田と松永の話」はすぐに先が読めたが楽しかった。

  • ずっと読まず嫌いだった谷崎純一郎を初読。感想は…
    なにこれ面白いッ。

    「刺青」…「お前さんは真先に私の肥料になったんだねえ」―ぞくぞくするような美しさ。絡新婦の妖しい刺青が目に浮かぶよう。この娘の行く末が恐ろしい。

    「秘密」…秘密があるからこそ魅かれるって、わかる。想像の余地がある方が魅力的に見えるものなんだよなぁ。

    「母を恋いうる記」…ここはどこなんだろう。幻想的な、夢の中。三味線の音がこだまする。

    「友田と松永の話」…友人の友田は何かを隠してる。彼の正体は―。探偵小説のようでぐいぐい読めた。谷崎ってこんな話も書く人だったのか。

    「吉野葛」…歌舞伎や浄瑠璃の知識があればもっと楽しめたであろう作品。いつか吉野の桜を見てみたい。

    「春琴抄」…言わずと知れた代表作。さて読んでみると……いやな女だな春琴。これが「恋は盲目」というやつか。私には佐助どんの気持ちは一生かかっても理解できそうにありませぬ。

    こんなにきれいな文章を書く人だとはつゆ知らず、今まで敬遠していたのがもったいなかった。
    他の谷崎作品も読んでみたい。

  • 『春琴抄』など、代表作も含まれていて、かつ全部がお薦めの作品。読みやすく、谷崎潤一郎をこれから読む人にイチオシの本。どっぷりと彼の世界に浸ってください。

  • 舞台の予習のため、春琴抄のみ読了。舞台楽しみだな。

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著者プロフィール

1886年7月24日~1965年7月30日。日本の小説家。代表作に『細雪』『痴人の愛』『蓼食う虫』『春琴抄』など。

「2020年 『魔術師  谷崎潤一郎妖美幻想傑作集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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