大場電気鍍金工業所/やもり: つげ義春コレクション (ちくま文庫 つ 14-2 つげ義春コレクション)
- 筑摩書房 (2008年11月10日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480425423
感想・レビュー・書評
-
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/764267詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ちくま文庫さんの【つげ義春コレクション 大場電気鍍金工業所/やもり(2008)】を読了。2022年”本”(漫画)146冊目。
-
工場勤務の少年時代から漫画家に至る成年時代までの自伝風漫画短編集。
貧乏と性が根本にあるように感じられる。末尾にある「別離」に漂う絶望感・焦燥感は読むものを憂鬱にさせる傑作。 -
2013/1/22購入
2013/2/25読了 -
裏表紙より。
「大場電気鍍金工業所」から「別離」まで、自伝的色彩が強く投影された作品9編を収録。少年時代から青年時代までの貧乏と悲惨を、著者独特のユーモアを交えて描く。
【収録作品】大場電気鍍金工業所/少年/海へ/やもり/下宿の頃/義男の青春/池袋百点会/隣りの女/別離
解説 赤瀬川源平
解題 高野慎三 -
M まんが
-
70年代から80年代に書かれた自伝的連作集。
「苦節十年記/旅籠の思い出」 に収められたエッセイにも描かれていた少年時代の鍍金工場でのエピソードや、密航未遂事件、自殺未遂などが淡々としたタッチで描かれる。もちろん作品化するにあたっての脚色はあるのかもしれないが、基本的には淡々と事実を連ねているような描き方なのでよりいっそう真に迫った凄みがある。
当時すでにつげ義春は伝説的なカルト作家で、僕もいっちょ前に「ねじ式」とか読んでいたのに、この頃のつげの作品はリアルタイムでまったく読んでいなかったというのにちょっと驚いた。当時漫画はニューウェイヴとかいってサブカルチャーの中でも最先端ったのだが、そんな文脈の中でつげに当時の作品が評価されていたのを見たことがないような気がする。
-
なかなかハードな少年時代。