春夏秋冬料理王国 (ちくま文庫 き 29-1)

  • 筑摩書房
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感想 : 21
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  • Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480426727

感想・レビュー・書評

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  • 超凡たる文化人の料理本とのことで、おっかな手に取ったが面白い。だしの取り方、茶漬の作り方、真似はできないけど根本の考え方は参考になる。
    結局言いたいのは、真心と誠実が大切、ということかなあと勝手に思ってる。あと素材

  • 2012 7/15読了。ジュンク堂書店池袋本店で購入。
    店内をぶらついていてふと目に入り、そういえば魯山人って気になっていたけど本は読んだことがなかったな・・・と思って手にとってみた本。
    料理に関する魯山人のいろいろな著述をまとめて1冊にしたもの。
    自分ではまるで料理しないしコンビニで買った適当なものばかり食べていて魯山人に「家畜みたいなもんだ」とか言われているとおりの状況なわけだけど、それはそれとして面白かった。
    基本、家庭料理の美味しさとかそういうことではなく、ひたすら食道楽にあけくれた人がいきつくところのような美食に関しての話で、「まずいものを美味しくすることはできない」とか「うまいものを食うには金がかかる」とか「良い材料がなければどうしようもない」とかの点がしばしば強調されているのが面白かった。
    で、材料の目利きの話がいろいろ開陳されるんだけど、これ、現在でもまだ手に入るものなのかな・・・原著は1960年とかだよね・・・もうないものも多そうだな(汗)
    現代日本にいたらどういう材料選びをするのかなー、とか興味を持ったけどもしかして:≒美味しんぼ?

  • 昔ハードカバーで持っていたんだけど無くしてしまい、やっと文庫化され購入した。今年初の書籍購入である。
    この書は読んでるだけで、そこに取り上げられている食事を食べてみたいと思わせる。さすが、希代の美食家・北大路魯山人が著しただけはある。私は特に、お茶漬けの数々を掲載したパートがお気に入りで、幾つか自身でその通りに作ったこともある。
    その他にも、この書では、有名な「器は料理の着物」という概念も示しているし、漫画「美味しんぼ」でも扱われた鴨の名店「トゥール・ダルジャン」での逸話など、盛り沢山である。
    魯山人の食の世界を覗いてみたい人にはお薦めの1冊である。

著者プロフィール

北大路魯山人 (きたおおじ ろさんじん)
料理研究家・陶芸家・書家=本名房次郎。1883(明治16)年、京都・上賀茂神社の社家の次男として生まれる。1904(明治37)年、日本美術展覧会の千字文の書で一等を受賞。その後、篆刻、陶芸に手を染める。19年には古美術商を営むかたわら、会員制の「美食倶楽部」を発足させる。25年には東京麹町に、当時のセレブを対象にした日本料理の料亭、星岡茶寮を創設、顧問兼料理長に就任。26年、北鎌倉の山崎に窯を築き、星岡窯と称した。料理と陶磁器と書に鬼才を発揮、新境地を開いた。美食に人生をかけ、美的生活に耽溺した。1959(昭和34)年12月21日、好物のタニシのジストマによる肝硬変で死去。

「2020年 『魯山人の和食力』 で使われていた紹介文から引用しています。」

北大路魯山人の作品

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