- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480426727
感想・レビュー・書評
-
超凡たる文化人の料理本とのことで、おっかな手に取ったが面白い。だしの取り方、茶漬の作り方、真似はできないけど根本の考え方は参考になる。
結局言いたいのは、真心と誠実が大切、ということかなあと勝手に思ってる。あと素材詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2012 7/15読了。ジュンク堂書店池袋本店で購入。
店内をぶらついていてふと目に入り、そういえば魯山人って気になっていたけど本は読んだことがなかったな・・・と思って手にとってみた本。
料理に関する魯山人のいろいろな著述をまとめて1冊にしたもの。
自分ではまるで料理しないしコンビニで買った適当なものばかり食べていて魯山人に「家畜みたいなもんだ」とか言われているとおりの状況なわけだけど、それはそれとして面白かった。
基本、家庭料理の美味しさとかそういうことではなく、ひたすら食道楽にあけくれた人がいきつくところのような美食に関しての話で、「まずいものを美味しくすることはできない」とか「うまいものを食うには金がかかる」とか「良い材料がなければどうしようもない」とかの点がしばしば強調されているのが面白かった。
で、材料の目利きの話がいろいろ開陳されるんだけど、これ、現在でもまだ手に入るものなのかな・・・原著は1960年とかだよね・・・もうないものも多そうだな(汗)
現代日本にいたらどういう材料選びをするのかなー、とか興味を持ったけどもしかして:≒美味しんぼ? -
昔ハードカバーで持っていたんだけど無くしてしまい、やっと文庫化され購入した。今年初の書籍購入である。
この書は読んでるだけで、そこに取り上げられている食事を食べてみたいと思わせる。さすが、希代の美食家・北大路魯山人が著しただけはある。私は特に、お茶漬けの数々を掲載したパートがお気に入りで、幾つか自身でその通りに作ったこともある。
その他にも、この書では、有名な「器は料理の着物」という概念も示しているし、漫画「美味しんぼ」でも扱われた鴨の名店「トゥール・ダルジャン」での逸話など、盛り沢山である。
魯山人の食の世界を覗いてみたい人にはお薦めの1冊である。