雨の日はソファで散歩 (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 178
レビュー : 14
  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480427267

作品紹介・あらすじ

稀代のエンサイクロペディストが自ら選び編んだ最後のエッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルに惹かれて手に取ったのは、著者自選の最後のエッセイ集でした。
    装丁はクラフト・エヴィング商會。
    確か、吉田篤弘さんのエッセイ『木挽町月光夜咄』(筑摩書房)を読んだときに、種村季弘氏の名前を初めて知り、それ以来読んでみたいと思っていたのでした。

    リュックに本と缶ビールを入れて散歩に出かけ、休憩がてらビール片手に本を読み、疲れたら景色を眺める…ああ、いいなぁ…。
    ほかにもいろいろあったはずですが、お酒と食べ物の話題ばかり印象に残ってしまったのは、私の呑みたがりの性分ゆえでしょう。
    著者の幅広い知識を味わってみたいと思いつつも、次の種村エッセイは『食物漫遊記』かな、と早くも狙いをつけているのでした。

  • 名前は前から知っていて、なんとなく知った気になってた種村季弘さん。
    衒学的な感じかと思ってたけど全然気取りがないのに、めちゃくちゃ知識多いおじいさんという感じでとても面白く読めた。
    酒の話が多いのもなんか良い。
    岡本綺堂の話も出てきてタイムリーでうれしい。

  • タイトルに引きずられ過ぎだろうか、明朗な語り口にも関わらず、どこかもやっとしたような、細かな霧雨が降り続く中にいるような、不思議な感覚を覚えた。
    種村氏の知識の幅広さ、結び目なく繋がっていくその糸にふんわりと絡め取られてしまいながら、あっという間に読了。そして、ムクムクと知識欲が湧いてきた。

  • 雨続きで、お出かけもしづらいし、飽きてきちゃったよー……と嘆いていたときに、書店で目に留まった一冊。『雨の日はソファで散歩』とは、なんて素敵なタイトルだろう。

    「松田という店」のエッセイのなかにある、“こんなときにはソファに寝転がって、行きたい町に本の上でつきあわしてもらうのが分相応というものだ。”の一文。

    雨で外に出るのがおっくうでも、気持ちの上ではいろんなところに行ける楽しみがあるじゃないか。こんな風に、場所というテーマを決めて本を読むことを真似しよう。

  • 読みごたえのあるエッセイ集。昔の豆腐についての件が素晴らしく、食べてみたかったと思うばかりです。

  • 固有名詞も多く、引用される本も多いのだが、どちらかというとユーモアというよりは、過去を振り返ったりするものが多く、この作家に特に入れ込んでいる人でなければ、それほど興味を持てないのではないだろうか?

  • 新書文庫

  • 古き良き近代文学の世界をつれづれと歩めば、そこそこの愉悦が、とは思う。坪内某よりは格が違う。

  • 最後のエッセイ集。想像していた種村季弘像と少し違う人物像が想像されて、あれ?と思うのに、その人が語る話は確かに種村季弘氏、というなんだか不思議なエッセイ集だった。

  • 昔の東京の町や飲み屋のことなど。幻の豆腐が印象に残りました。

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著者プロフィール

1933年東京生。独文学者。『ビンゲンのヒルデガルドの世界』で1996年度の芸術選奨、斉藤緑雨賞受賞。第一著作集「種村季弘のラビリントス」。ホッケ、マゾッホの翻訳・紹介者でもある。

「2020年 『ドイツ怪談集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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