美しい恋の物語 ちくま文学の森 1巻(全10巻) (ちくま文学の森 1)
- 筑摩書房 (2010年9月8日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (532ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480427311
感想・レビュー・書評
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「とっておきの話」全15巻のうちの15巻(公式にある全10巻は誤り)
アポリネールのミラボー橋や中島敦の名人伝、モーパッサンや幸田露伴、樋口一葉のにごりえや魯迅、芥川などの名作を一冊にもまとめてる。長くても30ページほど詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
島崎藤村 初恋 良い
燃ゆる頰 堀辰雄 三枝の艶やかさ -
島崎藤村の「初恋」に惹かれて買った。覚えたいくらい、好きになった詩。
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美しいと思えたのは巻頭の島崎藤村「初恋」だけだったなぁ。
美しいというより執愛、妄愛が多かったような気がするが・・・。 -
アンデルセンの話が好きです。
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とにかく素晴らしい!!
“文章の美しさ”というものは、この全集には“当たり前”のこととしてあるので、安心して読めます。
不快な、不愉快な文章、表現がないという事は、なんて素敵なことなのでしょう。本当にうっとりしてしまいます。
現代の小説の“恋の物語”なんてジャンルは、バカバカしくて読めたもんじゃないけれど、本物の“文学”の“恋の物語”は、美しく、艶めいていて、感動します。
☆個人的に特に好きだと思った作品
堀辰雄『燃ゆる頬』
尾崎翠『初恋』
アンデルセン『柳の木の下で』
ハックスリー『肖像画』
菊池寛『藤十郎の恋』 -
印象に残ったのは、
隣の嫁の明治時代の農民生活という舞台設定、
ポルトガル文の振られた女のどろどろした諦めきれない女の情念。
初恋 島崎藤村
燃ゆる頬 堀辰雄
初恋 尾崎翠
柳の木の下で ハンス・クリスチャン・アンデルセン
ラテン語学校生 ヘルマン・ヘッセ
隣の嫁 伊藤左千夫
未亡人 ギ・ド・モーパッサン
エミリーの薔薇 ウィリアム・フォークナー
ポルトガル文 リルケ訳
肖像画 オルダス・ハックリー
藤十郎の恋 菊池寛
ほれぐすり スタンダール
ことづけ オノレ・ド・バルザック
なよたけ 加藤道夫 -
ポルトガル文。恋しているひとが恋を失うまでの心理過程が普遍的。ある日目覚めるようにカスに見えて来るのですね!