愛と情熱の日本酒 魂をゆさぶる造り酒屋たち (ちくま文庫)

著者 :
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 63
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (381ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480428158

作品紹介・あらすじ

「味」と「質」で驚くべき発展を遂げ、いまなお進化し続けている日本酒。その創造の裏にはドラマがあり、造り手の熱い思いがある。喜久醉、醸し人九平次、凱陣、王祿、奥播磨、十四代、飛露喜、秋鹿、磯自慢…いまやその名が世界に轟く銘酒の、造り手たちを丹念に取材したルポルタージュ。蔵元をめぐって25年の著者が綴る、愛と涙の銘酒物語。著者厳選、最新版「おすすめ114銘柄リスト」付き。

感想・レビュー・書評

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  • 平成十七年発行の単行本に増補して平成二十三年(2011年)に出された日本酒の本。今となってはちょっと古い情報。
    今ではとんでもなく有名で人気のあるお酒がズラリと取り上げられている。『喜久醉』『醸し人九平次』『凱陣』『王祿』『奥播磨』『十四代』『飛露喜』『秋鹿』『磯自慢』。
    好まれるべきお酒はやはりこだわりのある酒蔵から生まれる。著者の日本酒への愛と情熱がこれでもか!ってぐらい注がれて書かれてる。読んでて、日本酒を飲みたくなる。

  • [2015.17]筆者の長年の取材から全国各地の酒蔵の日本酒を紹介している本。以前に取材させて頂いた方から紹介された本で、ようやく読むことができた。地元の酒も紹介されていた。斜陽産業と言われる酒造業だが、それぞれの酒蔵が造る日本酒にはストーリーがある。日本酒が飲みたくなる。たとえ酒が飲めなくても、口にする物に対して、思いを馳せるという想像力がかき立てられる本だった。

  • この本のおかげで、
    作り手の気持ちを、少しではありますが、
    想像しながらお酒を飲むことができるようになりました。

    ただ漫然と飲むよりそのほうが楽しいですね~。

  • おいしい日本酒は、それだけで人を感動させることができる。
    しかも、こんなに熱い物語が背景にあるとは、なんて素晴らしいんだろう。

  •  もとは平成17年にダイヤモンド社から発売されていた単行本を文庫にしたものに、平成23年時点での最新情報を追加して文庫にした日本酒本。
     喜久醉・醸し人九平次・凱陣・王祿・奥播磨・十四代・飛露喜・秋鹿・磯自慢という日本酒好きなら耳にしたことのある9つの酒蔵の紹介を当人にインタビューしたことをもとにして展開する。お酒との出会いから酒蔵の話までを各酒蔵ごとにコンパクトにまとめてあり、結構楽しめる。また、自分の場合「うまい!」とか「香りがいい!」とかしか言えないのと比べると、一本の日本酒の香り・味などをここまで華麗に表現できるのかと、表現技法の豊かさにはとても感心させられる。
     各酒蔵の紹介のほかに、シーンと料理で味わう日本酒114本のリストが付いており、実際に飲みたい日本酒を選ぶ際には参考になる。とくに、シーンと料理によって10タイプに分類しているのは非常にありがたい。というのも、日本酒紹介本では、精米歩合(普通、吟醸、大吟醸)、造り(生酛、山廃、速醸酛)、火入れの有無(火入れ、生貯蔵、生詰め)etcで項目分けされているが、それを見るだけでは実際の味や何に合うかがなかなかわかりにくい。そのため、この本のようにどういう風にして飲むことがお勧めです、という風に分類されている方が詳しくない人にとってゃ実践的で役に立つからだ。
     そういった意味では、本書は日本酒に興味がある人みなにおすすめできる。とくに、どっちかというと十四代を代表とする香りが高く飲みやすい系の方に重点が置かれている印象があるので、日本酒があんま好きではないという方(とくに、女性)にも読んで、飲んでもらいたい。

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著者プロフィール

食と酒のジャーナリスト。JSA認定ソムリエ、SSI認定利酒師。長野県原産地呼称管理制度における日本酒および本格焼酎官能審査委員。薩摩大使。東京生まれ、大阪育ち。上智大学文学部卒業。新聞社、出版社を経て、酒蔵を訪問したことがきっかけでフリーランスに。以後、「土地に根付いた酒」をテーマに、全国の日本酒蔵、焼酎蔵、ワイナリーなどの取材を続けている。『dancyu』『サライ』ほか多くの雑誌で執筆。
著書に『愛と情熱の日本酒―魂をゆさぶる造り酒屋たち』(ダイヤモンド社、ちくま文庫)、『旨い!本格焼酎 匠たちの心と技にふれる旅』(ダイヤモンド社)、『ヴィラデストワイナリーの手帖』(新潮社)、『至福の本格焼酎 極楽の泡盛』、『こどものためのお酒入門』(イースト・プレス)、『めざせ! 日本酒の達人』(ちくま新書)、『極上の酒を生む土と人 大地を醸す』(講談社+α文庫)などがある。

「2016年 『日本酒ドラマチック 進化と熱狂の時代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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