- Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480428769
作品紹介・あらすじ
なぎら健壱氏から「酒飲まれ」と呼ばれる『酒とつまみ』創刊編集長の半生記。高校の頃ウイスキーで酒に目覚め、やがてとことん飲むようになった著者はバーの魅力に取りつかれ、中島らもや高田渡などの個性溢れる人物と出会う。忘れられない人との出会い、大人の飲みの面白さがいきいきと伝わる。
感想・レビュー・書評
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酒にまつわる名言・迷言を元に酒について語っています。なんの事はない、酔っ払いの戯言でございます。が、その戯言を読んでいると心癒されて来るし、一緒に一杯飲みたくなってきます。酒を片手にぼんやりと字を追うのが吉。ちゃんと読まなくても酒飲み仲間には伝わります。だって酒飲みと話したって翌日何にも覚えていないから。
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お酒や競馬の話なのに、ぎりぎりのところで暑苦しくない。一冊飲み干しても悪酔いはしませんよ。
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タイトルがいいなぁ、
この表紙イラストにすごく惹かれるなぁw。
著者の大竹さんの、
お酒にまつわるエピソードや想いの数々。
淡々と語られる中ににじみ出る味わい。
えもいわれず楽しそうで、
えもいわれずキツそうで、
えもいわれず旨そうです。
ゆったりと深酒をしてみたくなる一冊。 -
ご存知!というか、知る人は知る「酒とつまみ」編集長が書いた「酒飲まれ」にまつわるエッセイ。
酒飲みならぬ「酒飲まれ」とは何か?
本書をお読み下さいまし。
「酒飲まれ」への途は遠いのぉ。 -
読んでいて優しい気持ちになるような自伝エッセイ。『酒とつまみ』はだいぶ前にタモリ倶楽部で知って「面白い人たちがいるもんだ」と思っていた。たしかにあんな文字通り酔狂な雑誌を作る人はそれなりの人物であった。
東京都下育ちである点を含め、酒に対するスタンス(ワタクシはここまでのツワモノではありませんが)、若い時分の煩悶(これまたワタクシはそれほどでもないのですが・・・)とか共感することしきり。
例えば、とあるバーの閉店大盤振る舞いの一週間について。
<blockquote> 縁など深かろうはずもないのだが、その話を聞いた私は、毎晩、講義の後に馬場から新宿に移動してその店へ行った。この店がなくなってしまうと、ゴールデン街という場所との縁が切れてしまうとでも思っていたのだろうか。
最終日には行かなかった。自分のような若造が顔を出すべきでないと判断した。しかし、閉店の二、三日前までは毎晩顔を出した。
店にいる間はできるだけ涼しい顔をして飲む。遅くなって常連さんたちの邪魔になってはいけないとも思うから早めに切り上げるのだが、店を出ると、酔いは急激に回った。</blockquote>
このとき大竹さん、まだ学生である。
若い時にパニック障害でかかったお医者さんや、山口瞳との会話から、大竹さんの物書き=小説家志望が見て取れる。解説で石田千も期待を述べる。自分をネタに書くのと、架空のお話を書くのとではまた違うだろうとも思うが、さてどうであろうか。 -
そんなに面白くなかった。
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酒をテーマにしたエッセイ。酒をテーマというよりは酒飲みをテーマにしたと言った方が正解だろう。酒との出会いから始まり、酒にのめり込んだ時代、酒を飲むことを職業とした時代、そして、酒呑まれから酒飲みのプロへと…
自分が作者と同世代であるからか、非常に共感するところがあり、懐かしさも感じる。ホワイトはよく飲んだな。ダルマは確かに高級品。あの頃は千円あれば、たっぷり酒が飲めた。酒飲みは、健康診断結果に怯え、それでもなかなか酒をやめられない。自分にもそんなヤバい時期があった。
なかなか面白い。 -
紹介: dancyu 201203 P.109 私的読食録 堀江敏幸
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酒呑まれ。ホッピーマラソンについで二冊目。
著者の酒歴が書かれています。前半は驚きと笑い。
上には上がいるもんだ。 -
多摩地区といい、スタイルといい、良い意味で親近感。
ホッピーマラソンも秀逸で、「酒とつまみ」も読みたくなる。