- Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480430113
感想・レビュー・書評
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さまざまな幻想文学について広くとらえたガイダンスの書。怪奇・幻想に魅せられる人にとってはかなり興味深く、さらなる門戸が広く開かれた印象です。だからさあ、こういうの読んじゃ駄目なんだって……読みたい本が増える一方!
まだまだ読んでいない作品の方が多くて、幻想文学は果てがなさ過ぎる、という心境にもなりましたが。それ以上にこれからいっぱい読める楽しみもまた。さあ、どんどん発掘するぞー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
筆者の幻想文学との出会いのくだりが本書の肝。本の世界が目の前で開く瞬間。どの町のどの書店でどの本のどの文章に出会ったのか。その具体性こそが本と人との関係性を考える時、とても大切な事なんだと改めて気づかされる。
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入門といっても多少は知識のある学問でいうと大学2回生辺りで読むものかな?
子供の頃に子供向けのを少しつまんだ程度ではちょっとついて行くのが難しかった。
昔小泉八雲の文章に感動した記憶があるがやはり好みだった -
世界幻想文学大全全三巻の内のガイダンス編。ファンタジー
ではない「幻想文学」の水先案内として申し分ない内容。
ラブクラフトのエッセイは素晴らしいし、松江出身としては
小泉八雲が掲載されているのも嬉しいところ。巻末の年表に
より、また読みたい本が増えてしまったのが悩みの種(嬉)。 -
創元の怪奇小説傑作選を取り急ぎで揃えてる。
ラヴクラフトのエッセイが群を抜いて面白い。 -
2017/3/29
幻想文学とは妖精が出てきたり、魔法が出てきたりするのではなく、宇宙や科学を扱うのでもなく、得体の知れないものに抱く恐怖を描くもののようです。もっとファンタジーな内容なのかと思っていたので、見当はずれでした。でも、文章を読みつつ、あれやこれや想像するのは楽しいものです。 -
発売後、早いうちに読了。その後怪奇小説、幻想小説の短編集成で3巻本に。国書刊行会の世界幻想文学体系の短編集という印象。
本書はその入門書の体裁。ある意味無駄な収録もあるが、それなりに楽しめた。 -
幻想文学とは何か――果たしてそれは、荒唐無稽な怪物が跳躍する斜め上の世界なのか、夭逝が飛び交う過去の遺跡なのか、ラブクラフト流の宇宙的恐怖なのか。幻想文学に向けられた歓声や分析や歴史的視線を編集した一冊。巻末に作家名索引・年表を収録。
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幻想文学にどっぷりはまりたくなる。澁澤龍彦の幻想文学論が読めたので満足。