- Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
- / ISBN・EAN: 9784480431066
感想・レビュー・書評
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ジェイン・オースティンを、一度も読んだことがないのに、この読書会に参加する無謀。
でも基本は登場人物それぞれの物語が中心で、しかもハッピーエンドだった!
好きなタイプのストーリーでした。
映画もいつか見たいな。
何歳でも、色々なことってできるのかもな。って、少し励まされました。
最後にも出てくる、このオースティンの言葉を意識してみよう。
まずは、このオースティンから読んでみようか。
「何かを好きになる習慣が大事なんです」
ノーサンガー・アビー 第22章詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
もともと気になっていた本だったのに読む機会をなんだか逃してしまい、このたび文庫化されたので手に取ってみた。それに、同じような催しに関わる機会があり、参考になるかも?という動機も少し。
オースティンの全6長編を課題図書とし、アメリカ西部に住む20~60代くらいの男女が読書会に集う体裁を取った小説。私自身、オースティンの作品はエッセンス程度にしか読んだことはないのだけれど、その情報量の少なさをもってしても、この作品が巧妙にオースティンの各長編のエッセンスをちりばめ、展開をなぞりながら進んでいる(のだろう)というのがよくわかる。はた目から見るとコミカルで辛辣などたばたはもちろんオースティン作品からの借りものだけれど、実は近しい人とのシビアなすれ違いを描く様子は、エリザベス・ストラウト『オリーヴ・キタリッジの生活』に似ているような気がする。
オースティンのピンポイントなファン向けの本かと思っていたものの、渋くて繊細なアメリカの家族ドラマとして面白いし、本を介した思いがけない出会いや展開など、結構間口が広く読めるような気がする。個人的には、『ノーサンガー・アビー』を課題図書にした第4章が好み。まったく接点のない男女を出会わせる仕掛けはもちろんオースティン作品仕込みだけれど、この章の味付けはウディ・アレン風に感じられる。しかも、オースティンを好む人がほとんど読まないであろう分野を投入し、しかもそれが無理なく鮮やかにまとめられていて驚いた。
ちくま文庫に入ったということで、訳者もちくま文庫のオースティン訳を手がけられている中野康司さんに交代され、オースティンを好むかたには、本編のオースティン作品とのクロスリファレンスがしやすくなったと思う。もちろん、オースティンに造詣が深くなくても、巻末の「読者のためのガイド」が充実しているので、つまみ読みしながら本編を読み進むこともできる親切設計。ただ、私は単行本の装丁が好きだったので、そこは残念かも…それに、催しものをうまくまとめるには、ちょっと参考にはならなかったかなあ…でも、結末はオースティンでありアメリカドラマであり、とてもきらきらして素敵ですよ。-
良質な連作短編集という感じでした。アレグラとグレッグの子供時代の話はうまいなーと思いましたし、バーナデットの結婚話は笑いました。でもあくまで...良質な連作短編集という感じでした。アレグラとグレッグの子供時代の話はうまいなーと思いましたし、バーナデットの結婚話は笑いました。でもあくまで辛口。オースティン節でしたねぇ。2014/01/31
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niwatokoさん:
訳者さん交代の件は、私もちくま文庫の新刊情報で知ったくらいなので(笑)。
古い作品ではないから、特に改訳...niwatokoさん:
訳者さん交代の件は、私もちくま文庫の新刊情報で知ったくらいなので(笑)。
古い作品ではないから、特に改訳はいらないとは思うんですけど、ちくま文庫内のオースティン作品と語調が揃うので、セット持ち(というんでしょうか)にはこちらのほうが向いているかもしれませんね。でも、プレゼントやらなんやらで人からいただく機会があれば、単行本のほうがなんだか嬉しいです(笑)。2014/01/31 -
manuさん:
おっしゃるとおり、巧みな連作集ですね。主人公をリレーで替えていく作品集は特にアメリカで流行っているように思いますが(私...manuさん:
おっしゃるとおり、巧みな連作集ですね。主人公をリレーで替えていく作品集は特にアメリカで流行っているように思いますが(私がそんなのしか読んでいないからかもしれませんが)、構成力がないとすごく退屈なもので終わってしまいますからね。
アレグラやグリッグの子ども時代の描写は、アメリカ文学でしかありえないようなうっ屈(でもアメリカ的に浅い)と細やかさが感じられますし、バーナデットの人生が文字どおり波乱万丈だったりと、面白さと可笑しさ、寂しさがオースティン作品から巧みに変換されていて、飽きずに読みました。本歌取りとしては最高レベルに近いんではないでしょうか(自分の読書歴比ですが)。2014/01/31
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私たちはみんな自分だけのオースティンを持っている。カリフォルニア北部サクラメント郊外が舞台女性5人男性1人が各家持ち回りで6つの長編マンスフィールド・パーク、分別と多感、エマ、ノーサンガーアビー、高慢と偏見、説得を6カ月で開催される読書会。
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2020/12/19購入
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本の本
古典
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ジェイン・オースティンについて延々と論じるのを期待していたが、そうでもなかった。