一死、大罪を謝す 陸軍大臣阿南惟幾 (ちくま文庫 つ 13-3)

著者 : 角田房子

• 筑摩書房 (2015年2月9日発売)

作品紹介・あらすじ

日本敗戦の八月一五日、自決を遂げた時の陸軍大臣。本土決戦を叫ぶ陸軍をまとめ、戦争終結に至るまでの息詰まるドラマと、軍人の姿を描く。

感想・レビュー・書評

[tsutomu1958さんの感想 · 2015年3月22日]

作品の半ばから終わりにかけて、ポツダム宣言を受諾するまでの最高戦争指導会議や閣議の状況、各大臣の言動、そしてポツダム宣言受諾後の陸軍省と近衛師団の一部の軍人たちによるクーデター未遂事件”宮城事件”の緊迫した雰囲気、最後に阿南陸相の自決が丁寧に描かれています。