ファイン/キュート 素敵かわいい作品選 (ちくま文庫 た 72-2)

制作 : 高原 英理 
  • 筑摩書房
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本棚登録 : 144
感想 : 15
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480432629

感想・レビュー・書評

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  • 表紙の絵を見て「きゅっ」となり、どんな可愛い世界が私を待ってるのだろうとドキドキした。
    だけど、はじめに「見てすぐかわいいとわかる、のではなく、言葉という不思議な伝達手段によって間接的に、読み手の想像に訴えかけられるとき…」と書いてあり、これはただのかわいい本ではないのだと違った意味のドキドキになった。

    目次を見れば北原白秋、泉鏡花、室生犀星、中勘助、カフカと読んでみたいと思っても手が出せなかった人が勢ぞろい。彼らの作品は難しくかわいいと思える力が私にはまだないけど、その美しい文学を読む事ができただけで満足だった。

    池田澄子さんの詩は些細な出来事を書いてあるのだけど深く人生を考えさせられて何度も繰り返し読んだ。
    私にとって一番キュートな文学は「電」。電姫のなんともいえない愛らしさ。香香少将との可愛らしい恋。彼らが生きる不思議な時代…雪舟えまさんの他の作品も読んでみたい。

    前から読んでみたかった作品「手袋を買いに、新美南吉」「銀の匙、中勘助」「妻が椎茸だったころ、中島京子」を読むことが出来たのもよかった。

    • 杜のうさこさん
      けいちゃん、こんばんは~♪

      うわぁ、この表紙たまらないわ!
      表紙だけでも☆5つ(笑)

      『手袋を買いに』子供のころ一番好きだっ...
      けいちゃん、こんばんは~♪

      うわぁ、この表紙たまらないわ!
      表紙だけでも☆5つ(笑)

      『手袋を買いに』子供のころ一番好きだった絵本だったの。
      あのお母さんにいわれたほうじゃないお手てを出しちゃうところが好きでね。

      人間と動物、お互いのテリトリーを守りながら、こんな風に仲良く暮らせたらいいのにね…。
      なんか人間がいばってる気がするよね。

      けいちゃん一押しのキュートな作品、
      読んでみたいわ♪
      『妻が椎茸だったころ』も気になる。
      2016/07/07
    • あいさん
      こんにちは(^-^)/

      いつもありがとう(*≧∀≦)ゞ
      この表紙本当に可愛いよね〜♪
      うん、表紙で☆5つだよね!
      でも、中はど...
      こんにちは(^-^)/

      いつもありがとう(*≧∀≦)ゞ
      この表紙本当に可愛いよね〜♪
      うん、表紙で☆5つだよね!
      でも、中はどうなんだろう。
      「手袋を買いに」の話もこぎつねくんは可愛いくてたまらないけど、お母さんきつねは人間への不信感があって複雑だよね。
      そうそう、人間がどんどん入りこんじゃったのかな…
      こんな時はいつもジブリの「もののけ姫」を思い出すよ。大好きな作品。

      あっ、私いち押しのお話はうさちゃん絶対気にいるよ٩(๑˃̵ᴗ˂̵๑)۶
      「妻が椎茸だったころ」これまた摩訶不思議なお話で(*≧艸≦)
      うさちゃんなら前世をなんて思うだろう。
      いつかこのお話を読んだ後聞かせてね〜♪
      2016/07/08
  • 子のハエとの格闘とか、雀の考察とか。この雀の考察の章を読んでから近所にいる雀を見かけると愛おしい気持ちになった。


    そして手袋を買いには、こんな話だったのか…。
    確かにかわいいし味わい深い。再会できて嬉しい。

    全部は読まなかったけど、ちょこっと読んで癒やされるからいい。

    また借りて読むか、買おう。

  • とりあえずカフカの「雑種」は可愛ええよな。

  • 電 雪舟えま

  • 文学

  • う~~~ん、あんま思ったのと違ったな
    しかし手袋買いにはかわいい

  • 『素敵』『かわいい』って、難しいと思う。『怖い』とか『悲しい』とか『楽しい』とかって、他の人と共感しやすいと思うんだけど、『素敵』『かわいい』ってのは人それぞれの好みやタイプがあるから。例えばキモカワいいのが好きだったり、甘いフリルやレースが好きだったり。だから他の人と買い物行ったりしても、これかわいい!とか素直に言えない私。彼女にはかわいく見えないかもしれないとか、余計なこと考えちゃったりして。
    だから、このアンソロジー、高原英理さんが編んだ『キュン』とさせますよ、あなたを!って、とっても自信持ってお薦めしてくださってるから、凄いなぁって。自分の好きなもの、自分がかわいいって思うものを、堂々と主張できて、ね、素敵でしょ!って言えるのって。そんな高原さんお薦めの『キュート』で『かわいい』が詰まった作品集は、やっぱりピカピカ光ってる。
    なかでも『キュートな不思議』編とか『マイ富士』と『電』がお気に入りになった。

  • 新美南吉「手袋を買いに」、幸田文「小猫」、フランツ・カフカ「雑種」など、古今の文学から、心に残る「素敵かわいい」作品をあつめた、ファインでキュートなアンソロジー。

    ちょっぴり懐かしかった。

  • かわいい小説や詩がたくさんつまったアンソロジー。

    かわいいにもたくさんの種類があって、動物の可愛い、子供やシニアの可愛い、奇妙な可愛い、不思議可愛い、たくさんの可愛さが表現された作品がつまっている。

    古典から現代物まで、日本から海外物まで幅広くとても読みやすい。

    癒され、ほっこりするような作品ばかりで良い。

    普段、私は詩を読むことがないのでアンソロジーの中で触れられるのはとても良かった。

  • ここから広がる世界があります。
    お気に入りを見つけて、そこから次の読書へ。

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