食品サンプルの誕生 (ちくま文庫 の 14-1)

著者 :
  • 筑摩書房
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480434562

感想・レビュー・書評

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  • 変わった内容だなぁと思いながら、何度か手に取って、先日やっと買った1冊です。

    食品サンプルの歴史、食品サンプルの役割、食品サンプルを取り囲む国内外の食文化の分析、食品サンプルづくりの現場について、書かれています。

    資料や情報が限られた中で著者が現場や現物を通じてコツコツと資料収集、関係者へのインタビュー、考察、検証を進めていきます。食品サンプルについての直接の統計資料ではありませんが、背景を考察するための統計資料の活用もされています。事務系サラリーマンにとって学ぶべきところがたくさんあります。ちなみに、著者は日本経済新聞に勤務されています。流石!

    明日から食品サンプルの見方が変わりそうです。

  • 以前から食品サンプルを見ているのが好きだったので、一気に読破。普段生活の一部に溶け込んでいる食品サンプルが、食文化の変遷を追える存在なのは気がつかなかった。

  • 冒頭のカラー写真での製作工程がまず目を楽しませてくれます。

    業界団体がなく、業界データがまとまっていないことにまずびっくり。
    韓国や中国への食品サンプルの拡がりについても面白かったけど、第1章での誕生の時系列追跡が本当に面白くて一気に読みました。

  • 文字通り食品サンプルの歴史を探訪する一冊。百貨店の食堂から広がった背景、記号としての食品サンプルの位置づけ、製作者の声など、様々な観点から食品サンプルを解説していて、いずれも興味深い。一気に読了。

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著者プロフィール

1951年、福岡県久留米市生まれ。日本経済新聞特任編集委員・コラムニスト、「B-1グランプリ」主催団体「ご当地グルメでまちおこし団体連絡協議会」顧問。東京都立大学法学部卒。75年、日本経済新聞社入社。社会部、生活情報部などを経て文化部編集委員。地方独自の食文化に注目し著した『全日本「食の方言」地図』(日本経済新聞社、後に改題、『天ぷらにソースをかけますか?』新潮文庫)が話題となる。他の著書に、『文学ご馳走帖』(幻冬舎新書)、『ちゃぶニチュード!』(幻冬舎文庫)、『納豆に砂糖を入れますか?』(新潮文庫)など。

「2017年 『食は「県民性」では語れない 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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