見習い天使 完全版 (ちくま文庫 さ-53-1)

著者 :
制作 : 日下 三蔵 
  • 筑摩書房
3.26
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本棚登録 : 104
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480439086

作品紹介・あらすじ

機知横溢で完璧な構成美、意外な結末と小説としての面白さを求めたミステリ作家佐野洋の知る人ぞ知る傑作ショートショート集が完全版で復活。

感想・レビュー・書評

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  • 天野さんのイラストが描かれた表紙で思わず購入。クスッと笑えるショートミステリ集で、見習いの天使の視点で描かれた人間界の伝聞話が収録されてます。

    ミステリや謎解き、話の裏を描くオチがあって、分かると痛快。見習い天使によるミニ解説がついてるので、オチが分からないというのは少ないのでは。だから安心して読めます。

    不倫や不貞、殺人など穏やかでないテーマも多いから、大人が読む短編集って感じでしょうか。息抜きに1話ずつ読むのがおすすめ。寝る前に1話というのもあり。

  • 読みやすい
    難しい言葉が多い

  • 佐野洋さん凄いなあ。良く考えられていて面白い。
    良くこんなに面白い色んなはなしが思い付くなあ。
    なお、天使は狂言回し。話の最初と最後に出てきてお話には直接出てこない。でも、いないとさびしいと思う。そんな感じ。ミステリショートストーリー。
    個人的に表紙イラストは解説読み終わったあとだと宮永さんが良かったなあとちょっとだけ思いました。

  • 見習い天使というタイトルに惹かれて購入。
    ほんわかした優しい物語とおもいきや、男性にウケそうなショートミステリーでした。
    1話毎にオチがあり、クスッと笑いながら読みました。
    次第に作者の考えていることがわかり、オチが想像できましたが、それも楽しみの一つになっていました。

  • 各話事件編と見習い天使による案内・解答編(現実では解決してない)で構成される短編集
    今回の天野氏カバー装画も可愛らしいが故・宮永岳彦氏によるタイトル下の天使の挿絵が更にかわいい(著者も当時お気に入りだったらしい

    完全版として全23編が収録
    1話1話はショートショートというくらいに短い
    その中で神視点の天使の案内(もしくは種明かし)で締め括られた後の事件が起きた現実世界での結末はどうなったんだろうという余韻を残して終わるのが何ともおもしろい
    例えば『ボーナスをスられたと偽り着服した夫』とか後日妻にバレたらえらいことになるのでは とかね笑(この手の嘘は大抵バレる

    しかしまぁ殺人など本当にヤバいモノだけなくこの世には数え切れないほどの悪事(些細なことから洒落にならんものまで)があるものだなぁと感心する(感心してる場合か

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著者プロフィール

佐野洋(さの・よう):1928-2013 推理作家。昭和3年5月22日生まれ。昭和28年読売新聞社入社。33年「銅婚式」が「週刊朝日」と「宝石」共催の懸賞小説に入選。翌年「一本の鉛」を発表し,作家専業となる。40年「華麗なる醜聞」で日本推理作家協会賞。48年-54年日本推理作家協会理事長。「透明受胎」「轢(ひ)き逃げ」など,斬新な着想による本格推理に定評があり,平成10年第1回日本ミステリー文学大賞。21年菊池寛賞。著作はほかに「葬送曲」「推理日記」シリーズなど。平成25年4月27日死去。84歳。東京出身。東大卒。本名は丸山一郎。

「2023年 『見習い天使 完全版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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