増補 20世紀写真史 (ちくま学芸文庫 イ-2-4)

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  • 筑摩書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784480511577

作品紹介・あらすじ

写真の歴史を通じて、20世紀の感受性と人間という概念の運命を浮かび上がらせた名著が、21世紀以降の新しい道筋までを書下し大幅増補して刊行。

感想・レビュー・書評

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  • 概ね中庸を行くと思うが、一つの見方からの写真史。卓見と思うところが多い。都市論や表現論、人間論などが不可欠であることを思わせて示唆に富む。

  • 箱型カメラ19世紀の首都パリから 
    コダックの20世紀のニューヨークへ

    機械が人間化 人間も機械化 
     視覚に新しい生命と活動 人間精神の動きの影

    グラフジャーナリズム 1930'~
    「ライフ」誌 1936年 AP通信 写真電送 職業としての目撃 ”世界の解釈書”
    「決定的瞬間」ブレッソン 見ることの意識化

    フォトジャーナリズムの後退 1960'~
    ユージン・スミス フォトストーリーの世界 写真への自己の心情の反映
    ダイアン・アーバス パブリックからパーソナルへの移行 他者と自己の中間の領域

    ドキュメントからフィクション マニュピレイテッドフォトグラフ
    シンディ・シャーマン 私と対象の境界の消滅 撮るTakeから創るMake
    性の再定義
    私と死

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著者プロフィール

伊藤俊治(いとう・としはる):1953年生まれ。東京大学文学部美術史学科卒業、同大学院人文科学研究科修士課程修了(西洋美術史専攻)。東京藝術大学教授を経て、現在、同大学名誉教授。『ジオラマ論』でサントリー学芸賞受賞。その活躍の場は写真論に限らず、ひろく20世紀のテクノロジー論や肉体論にまで及び、『写真都市』『トランス・シティファイル』『生体廃虚論』『電子美術論』『バリ芸術をつくった男』など時代の感受性を反映する著作を多数発表しつづけている。

「2022年 『増補 20世紀写真史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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